「チケッツ」をご存知ですか?

先に言っておきますが、僕も名前しか知りません(笑)。
憂楽帳:日本版チケッツ(毎日新聞
 演劇やコンサートの当日券を割安で販売する窓口が今月上旬、大阪・ミナミのくいだおれ人形の横に開業した。NPO法人、ライブエンターテイメント推進協議会が運営する。5月末までの実証実験を経て、6月から本格運用が始まる。
 目標にするのは、ニューヨークにある割引当日券売り場「tkts(チケッツ)」だ。ミュージカルチケットなどを25~75%引きで販売し、年間140万枚を売り上げる。私も何度か利用したことがある。格安で、しかも人気公演のチケットもよく出回るとあって、窓口にはいつも観光客が列をなしていた。
 劇場プロデューサーで、同協議会理事長の小原啓渡さんは、「日本はこれまで〓前売り券偏重主義〓だった」と話す。売り切れの不安をあおりながら前売り券を売ることが唯一の戦略で、たとえ空席が目立っても当日券は積極的に売らない。情報提供もしない。結果、ファンではないが興味はあるという、潜在的なファン層を取り逃がしてはいないだろうか。
 この試みが成功すれば、大阪のエンターテインメント界はもっと活気づくし、観光振興にも役立つと思う。【岡田功】
というわけで、「チケッツ」というのは「ニューヨークにある割引当日券売り場」だということですね。
NY大好き!という友人から聞いて、存在自体は知っていました。
日本だとこういうのはないですよねー。
チケットぴあなんかも基本「前売であらかじめチケットを購入するための窓口」ですし。
たしかに、「たまにはちょっと演劇でも」と思ったときに、日本の各種興行は敷居が高い!
というか、現実問題として、劇場の窓口に行って並んでみないと当日券があるかどうかも良くわからない。
なので、こういうものができると、それは確かにとてもうれしいです。

がだ。
現在の日本の興行形態で、本当にそれが成り立つのか?という疑問はあります。
というのは、NYで「チケッツ」のシステムが成り立つ理由は、
ブロードウェーを中心とする劇場街があり、ロングラン興行が恒常的に打たれているからです。
日本の場合、日常的に興行を行っている場所自体は、
劇団四季・吉本興行・宝塚歌劇団あたりの劇場を筆頭にそれなりにあるのですが、
問題は、それらが分散していてひとつの核をなしていないところにあります。
つまり、チケッツのような場所で当日券をゲットしたとして、
さてそれから「電車を乗り継いで○○分」と言われると、それはそれでしんどいですよね。
日本人がショー・ビズにどの程度お金を出すか?という問題も含めて、
なかなか難しいかなーと思います。

もちろん、僕みたいな生もの好きな人間としては、ぜひうまく行ってほしいと思うんですけどね。
機会があったら一度行ってみようかなあ。
というわけで、公式HPのアドレスも貼っておきます。
TODAY'S TICKETS CENTER http://www.artcomplex.net/ttc/
NPO法人ライブエンターテイメント推進協議会 http://www.artcomplex.net/leo/
NPOの副理事長は橋爪紳也さんだったのか!)