見ていて胸が熱くなる演技。

とりあえず、世界選手権は男子のSP上位3人(+織田くん)とフリーの気になるところだけ見ました。

いやー、すごいわ高橋くん。
あれだけの演技で、なんだか「これくらい当然っすよ!」っていう感じの表情ですもんね~。
4回転フリップも、「とりあえずやってみました」的な出来ではなくて、
へんな言い方ですが「クリーンだけど惜しくもDGされちゃった」という感じ。
マイムも上手くなったよなあ。ほんとにそれらしく見えますもんね。
SPもそうですけど、止めが上手いというか、アクセントのつけ方がほんとに上手くて、
メリハリがすごく効いています(この辺がジュベはもったいないと思う)。
来季以降も現役続行してほしいよ…どうなんだろうなあ。

で、見ていてむちゃむちゃ胸が熱くなったのは、KVDPの演技でした。
いやー、あんなクリーンな4-3-3ジャンプは久しく見てませんでしたから。
というか、やったことがあるのって全盛期のプルぐらいのもんだと思うんですけど。
プルもトリノ五輪のときですらもうやってなかったもんなあ。
バンクーバー五輪の後の曲変更といい、最後に彼の心意気を見せてもらったような気がします。
解説の樋口さんも言ってましたが、まあピークの持って来方としては間違ってるんですけどね(笑)、
そういうところも含めて、なんかバンデルペレンらしいなあと。
演技後にリンクに両手を着いて感激してる彼の姿と、
リンクサイドで壁にもたれてみょうに哀愁を漂わせているコーチの姿(まるでフランス映画のようだった…)が
実に印象的でした。

こういう演技って、ほんと心に残ります。
多分、相対的な順位とは別に、実力を出し尽くした本人なりのパーフェクトな演技ってあるんですよね。
そういうのは地上波ではなかなか放送されないんですけど、
やはりそれが見たくて、会場に足を運んだり、CSの視聴契約をしたりしてしまいます。
今回の彼の演技も、今後ずっと忘れないでしょう。

まあしかし、今回のJスポの映像は罰ゲームかと思うくらいひどかったけどな!(苦笑)
あれって国際映像かなー。しかしひどかった。

そしてシュルタイス
相変わらず飄々と変に、個性的なプログラムを演じきりました。お見事!
いやー、何であれで4回転跳べるのか不思議でなりません(笑)。
3-2-2も、普通だったらコンビジャンプになんかできないと思うんですけどね、あれ。
そして、あの演技をやりたいようにやらせているコーチもえらいと思う(笑 でもほんとに)。
このままあの演技の方向性を貫いてほしいです。
そして、いったいどんな境地にたどり着くのか見届けたい。
解説の樋口さんも実況の小林さんも、
何度も何度も「好き嫌いが分かれる」「非常に個性的」と連発してましたが、
半苦笑しながら解説してた樋口さんはきっと好みが合わないんだろうな~(笑)。

さてさて、女子の結果も出てますが、まあ当分見る機会はなさそうだねえ…。