「できる」って、何が?

今日、塾で国語を教えていたら、問題文に江戸時代の藩校を舞台にした文章が出てきました。
藩校で学んでいる初対面の男の子二人が話していて、剣術の手合わせをすることになる場面なんですが、
解かせている時に生徒から質問が。

「先生、『お前なかなかできそうだな』って、何ができるんですか?」

おお、そうか!
時代もので「できる」と言ったら「剣の腕が立つこと」であるというのは、
当たり前のことのように思っていたけれど、中学生にとってはそうではないのだな~。
…って、考えてみりゃ当然か(苦笑)。
「時代劇とか見たことない?」と聞いてみたものの答えはNO。
まあね~、中学生の女の子で時代劇見てるのなんて少数派だよね。
割と身の回りがそんな人ばっかりだから気が付かなかったけど(笑)。

しばらくたって、今度は「先生、柳生新陰流とか三剣一刀流とかって何ですか?」と聞かれたのには
閉口しましたが。それを時代劇とか見てない人に説明するのはなかなか難しい。
つか、流派の違いはさすがに説明できんぞ(笑)。
あれやこれやと手まねをしながら、「こんなのとかこんなのとか、色々剣の構え方が違ってね、
形によって色々何とか流って名前が付いてるねん」と説明してはみましたが、
生徒は「?」という顔をしていました。まあ実感わかんよなあ。

あと、問題に四苦八苦している生徒の反応を見ていて、どうも時代ものの文章は、
読み慣れない中学生にはまるで古文のように思われるらしい、ということは良くわかりました。
そうか、そういうもんなのか~。