スーパーおじいちゃん。

今日は午後に時間が空いたので、母方の祖父母の家に新年の挨拶に行ってきました。
祖父母は大阪の郊外に住んでいます。
2人とももう80歳を越していますが、いまでもとっても元気です。

単に元気というだけじゃなくて、祖父は去年の3月までずっと工場に勤め続けてました。
それも、雨の日も風の日も、工場まで片道45分の道のりを自転車で!
御年83歳です。
退職したあとハローワークに行ったそうなんですが、
年齢不問の求人情報を持って窓口に持って行ったら、係りの人に生年を聞かれ、
「大正…」と答え始めた途端、窓口の人が愕然とされたそうです(笑)。
そりゃーそうでしょうよ。大正生まれの人はみんな80代ですものね。
ってゆーか、そういえば今日話してた時も、自宅近辺の求人のフリーペーパーの話をしてたな、あの人。
本気で仕事探してるわけじゃあるまいな(苦笑)。

10年ほど前、金婚式を迎えた記念の旅行に行くために、社長さんに「休みを下さい」と頼んだら、
「あんた金婚式にもなってまだ働いとんのか!?」と驚かれたそうです。
そりゃーそうでしょうよ。金婚式ってったら結婚後50年ですよ、50年。
10歳で結婚してても金婚式では定年ですよ(笑)。

なんでも昔はとんでもなく遊び人だったそうで、酒やタバコはもちろんのこと(女性関係は知らない)、
休みの日はパチンコや麻雀に明け暮れてたそうですが、
お酒以外は40前後でスパッとやめちゃったんだとか。
おじ(母の弟)は「こんなに長生きするとは思ってなかった(笑)」と言ってましたが、
大きな持病もなくピンシャンしてます。
「そうか、40までは遊んでていいんだね!」という感想は間違いなんでしょーけど(笑)。

で、特筆すべき点は、この年になってまだ新しい物好きだってとこでしょうか。
だいたい新しい家電製品が導入されるのは我が家よりも早くて、
電子レンジ、ビデオデッキ、DVDレコーダーなどなど、たいていのものはあります。
今でも、例えば我が家のテレビ・DVDはデジタル放送非対応ですが、
祖父母の家はデジタル対応、ハイビジョンまで見れます。スゲー!
なんせ20年前に家庭用のカラオケセットがあったような家ですから。
最近は母と「パソコンをプレゼントしたら喜ぶかな~」と相談してます。

趣味も多彩な人で、一番の趣味はカメラです。
家には一眼レフのニコンがずらっと並んでて、コンテストの表彰の盾なんかも飾ってあります。
カメラは要らなくなったら頂戴、と言ってあるのですが、
それよりもフィルムの製造が中止になるほうが早いんじゃないのかな~(笑)。
今日も和歌山に撮影旅行に行ってきた話とか、撮影用のリバーサルフィルム
(通常のフィルムは左右反転したネガになりますが、リバーサルフィルムでは反転しない。
 その分取り扱いも難しい…らしい。)
について、一くさり講釈を聞いてきました。
そう、ウンチクと講釈が多いのがちと難点(笑)。
なんかこういう部分も含めて、家族の中でこの人の血を一番色濃く受け継いでる気がするんだよな~。
「オタク属性」という名の血を(笑)。
なんだかんだで私は人の話の聞き役になれるタイプなので、
祖父母の家に行った時は、話を聞くのはたいてい私の仕事です。
ま、この程度でもちょっとした孝行ですから。
それに、面白いし、何より83にもなってこんなに語れるおじいちゃんなんてすごいじゃないですか。

というわけで、自分も50年後にあんなおじいちゃんになって、
元気に研究が出来たらいいのになーと思う今日この頃です。
ああいう元気なお年寄りが身内にいると、年を取ることにたいして
ネガティブな気持ちだけにならなくてすむのがいいですね。
「あんな風に年をとるのもいいじゃない」みたいな。
これからも元気でいてほしいものです。