東西交流。

大学院生交流:東大、京大、慶大、早大が指導連携で協定毎日新聞
 東京大、京都大、慶応大、早稲田大の4大学は25日、大学院の学生交流に関する協定を締結した。修士と博士課程に在籍する院生が、協定先の別の大学で研究指導や講義を受けることを認める。優れた研究者を育てるのが目的で、国立と私立の枠を飛び越えた大規模な連携は珍しい。
 交流開始は08年4月。修士課程は最大1年、博士課程は最大2年まで他大での受講を認める。4大のトップが集まった会見で、慶大の安西祐一郎塾長は「大学間の国際競争が激しくなる中、日本が影響力を持つためにトップレベルの大学が連携した意味は大きい」と語り、小宮山宏・東大学長は「もっと強い日本の大学を作るために、大学院生が流動化することが必要」と話した。
そうかー、慶応のトップは「塾長」っていうのかー。
…って、それはさておき。

細かい内容のプレスリリースが出てないかなと探して、京大のHPで見つけました。
(慶応と早稲田のHPにも出てますけど、東大のHPには出てないですね。)
注目点は以下の2点かと。
2.交流の手続き等
  交流連合所属大学の大学院研究科間で学生の派遣と受入れに関する協議を行ない、派遣・受入れの始期・終期その他実施に必要な事項に関して合意を得てから、当該研究科間で学生交流を行ないます。なお、平成20年4月1日から学生交流を開始できるものとします。

4.本協定のメリット 
(1) 学問の発展やグローバル化の進展に伴い、1大学ではすべての学問分野を完全にカバーすることは困難になっています。大学院生が教育を受けるについても自大学内だけに留まらず、他の3大学に興味のある分野があればそこで教育の一部を受けられるようにすることで、こうした困難を克服することが可能になります。なお、学生を受け入れる大学の側は当該学生の授業料等を不徴収とします。
面白いことになりそうだ、という気はするんですが、特に東西交流の観点で言うと、
東大・慶応・早稲田⇔京大で人の行き来を活発にしようと思ったら、
経済的な裏付けが問題になるんですよね~。
何しろ、イメージとしてはさすがに「ちょっと行って来ます」というレベルではなくて、
まあ半年単位ぐらいは最低限の目処なんだろな(というか、そうでないと実効性がない)と思うんですが、
そうなると、食い扶持と住むところの問題が出てくるわけです。
その程度の期間でアルバイトというのも難しいでしょうし。
3食全部お膳立てして下さいとは言いませんので、
せめて住居のことだけは、大学側で何とかしてあげてほしいもんだなと思います。
まあ、京大の場合はとりあえず「まともな学生寮を作る」ところからかねえ…。

あとは単位認定の問題がありますけど、そこんとこはまあ大学当局の柔軟な対応を求めたいですね。
大学の裁量だけでどうとでもなるんですから。