今年の決算。

今年も残すところあと6時間ほどとなりました。

個人的に今年の収支決算したら、多分大赤字かな~と(苦笑)。
ただ、赤字は赤字でも前向きな赤字なのだ、とも思います。
悪い部分は出し切って、新しくいろんな部分に向かう準備もして。
その意味では、自分にとって今年を表す四字熟語を探したら、「初期投資」がぴったり来るかと。

今年は自分にとって「30代1年目」であり、「非常勤講師1年目」でした。
30代になって何か変わったか、と言われたら、今のところあまりそうは思わない、というのが感想です。
むしろ、「自分は30になったのだ」と意識するよう心がけるようにしています。
それは、「自分は30歳として周りから見られるのだ」とか、
「今まで通りのやり方を続けたら、先々反動が来るのだ」とか、
そういうことを考えて行動を選択するようになった、ということです。
例えば、体のメンテナンスには今まで以上に気を配る、だとか、
服装や身だしなみに出来るだけ気を配る、とか。
基本的に漸進主義者なので、何かをドラスティックに変えるということはあまりしませんが、
出来ることからこつこつと、こうありたいと思う自分をできるだけ維持したり、
理想に近づけるために変えていく、という営みを、来年も積み重ねていきたいと思います。

非常勤講師の方は、「見るとやるとじゃ大違い」というのが感想です。
とても大変で、とても面白く、とても楽しい一年でした。
この一年で得た経験は、自分にとって他の何物にも代えがたい大きな財産になるのだろうと思います。
それと、大学で職に就きたいという気持ちは、あらためて強くなりました。
研究者にとって、研究と講義というのは必ずしも一致するものではありません。
「研究は好きだけど講義は好きじゃない」という研究者は結構います。
自分は多分そうではないだろうと思ってはいましたが、結局のところ、それはやってみないとわからない。
で、今年初めて実際に大学の教壇に立ったわけですが、
日本史というテーマで1時間半学生に話し、知識や面白さを伝えるというのが、
自分にとってどれだけ楽しいことか、現実の体験として確かめられたわけです。
大学で常勤の職を得ようと思ったら、研究の成果を出さなくてはならないのは当然のことです。
その意味で、今年の経験は研究に対するモチベーションも高めてくれました。

「初期投資」は生産につながってこそはじめて意味を持つものであり、
そうでなければ、赤字はただの赤字です。
今年溜め込んだものをどんどん吐き出して、来年は飛躍の年にできるように頑張ろうと思います。

いつもこのブログをご覧下さっているみなさま、
ネット上でだけお付き合いのある方も、実生活でお世話になっている方も、
今年も一年どうもありがとうございました。
来年もこんな調子でやっていくとおもいますが、どうかよろしくお願いします。
みなさまもどうぞ良いお年をお迎え下さい。