『ああ播磨灘』。

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朝青龍の叩かれっぷりを見るにつけ、いつも思い出す漫画が、
さだやす圭ああ播磨灘』。
強いけれども品格には欠けると評価されていた新横綱播磨灘が、
双葉山の69連勝を破る、一度でも負けたらその場で引退する」と宣言して…というお話。
強さこそ正義、横綱=神、品格だの伝統だのがそんなに大事か!という
播磨灘の暴走ッぷりが、いっそすがすがしくさえある作品です。
なんだかんだで、播磨灘の行動原理はそれはそれで一貫していて、なるほどと思う部分もあるのですが。
とはいえ、播磨灘にあわせて、周りのキャラまでどんどん人外のものと化していくところが笑えます。

播磨灘のライバルである横綱太刀風が、まるっきり双葉山なキャラなのですが、
要するに今の相撲界における白鵬のような存在なわけです。
僕は力士の国籍というものにあんまり頓着しない性質なので、
対照的な2横綱が君臨している今の状況は、実は黄金時代なんじゃないのかねえ…と思っています。

それにしても、朝青龍に非がないとは言いませんが、
優勝決定戦で勝った時のガッツポーズくらい許したれやと思ってしまいます。
とはいえそれも、勝ってこそ、の話ですが。
やっぱヒールは強くなきゃね~。