ロステレコム杯感想。

1 Evgeni PLUSHENKO 240.65 1 1
2 Takahiko KOZUKA 215.13 2 2
3 Artem BORODULIN 201.55 4 3
4 Johnny WEIR 198.55 3 6
5 Kevin VAN DER PERREN 189.33 7 5
6 Adrian SCHULTHEISS 185.02 5 8
7 Brandon MROZ 181.80 11 4
8 Shawn SAWYER 179.58 8 7
9 Florent AMODIO 171.65 9 9
10 Ivan TRETIAKOV 164.30 6 10
11 Ari-Pekka NURMENKARI 149.91 10 11

プルシェンコの復帰戦は、堂々の完全優勝
なによりお腹!お腹!へっこんでるよ~!!(笑)本気で絞ってきたんだなあ。
シットスピンも、きっちり現行ルールに適合させてきました。
「これでいいんでしょ」的な投げやりさも感じますが(笑)。
SPのアランフェスは、プルがやるとこの曲もやっぱりそうなるのか~(苦笑)という感じ(特に中盤以降)。
もうこの辺は、そういうもんだと思えるかどうかですね。僕は好きですが。
(ただまあ、PCSの「曲の解釈」に、これでそんなに点数付けていいの?という気はします。)
ステップはまだまだこれからという感じでしたが、見てるとやっぱりわろてまいます。

そしてフリー。
なんなのかあのエロい手つき&腰振りは(笑)。
(「タンゴ・アモーレ」という曲の解釈としては、正当なのかもしれない 笑)
サーキュラーステップは、見ててもう笑いが止まらなくなってしまいました。
ながーいながーいサーキュラーステップ
以前に輪をかけて、ジャンプでドカンと点数を稼いで、スピンは申し訳程度、
あとはやりたいことをやるだけやって「文句があるか」という感じの演技ですねー。
んー、そういうとこも好きなんですけど、嫌いな人は嫌いなのもしょうがないか。
なにより、ああいう演技をされて現実に負けてる選手たちの挫折感は、深いんだろうなあ。

ウィアーは、うーん。
まだまだ調整途上という感じで、それはまあまだこの時期だしいいのですが、
演技の方向性がねえ…。正直、SPはあまり好みではないです。フリーの方が断然好きだなー。

小塚くんは、SPもフリーも意欲作を持ってきましたねー。個人的にはこういうのは好きです。
ただ、五輪シーズンのプログラムとして戦略的にどうかというのはあるかな~。
実際、出来のわりに点が伸びなかった印象がありますし。
しかしまあ、ほんとにキレイなスケーティングだこと…滑ってるだけで見入ってしまいます。さすが佐藤門下。
そして絶品イーグル。
本番で4回転を決める勝負強さを発揮できれば!という感じでしょうか。

KVDPは、らしからぬ、いたって普通のSP(笑)。
動きのキレのなさは調整途上ということで。
それにしても、相変わらず見ていて惚れ惚れする素敵な筋肉だなあ。

以下、BSで見た分の感想です。
・フランスのアモディオくんは、サンデュの路線が期待できそう?
スウェーデンシュルタイス、出だしで「落ち着いたプログラムかな?」と思ったら、
 中盤以降はやっぱり「なんじゃそら(笑)」でした。ベルルンの薫陶が行き届いているのでせうか。
 実はスケーティングがきれいだと思う。そしてキスクラでの態度がやけにふてぶてしい。
・ロシアのボロデュリンは、なかなか素敵な演技でした。
 ただ、最近のロシアの若手はみんな内弁慶なんだよなー。アウェーでも頑張ってくれい。
 スラビッシュな耽美系イケメンなので、上位に来れば人気が出そう。「ドラキュラ」とかやって欲しい。

1 Miki ANDO 171.93 3 1
2 Ashley WAGNER 163.97 5 2
3 Alena LEONOVA 160.06 4 3
4 Alissa CZISNY 158.30 2 4
5 Mao ASADA 150.28 6 5
6 Julia SEBESTYEN 148.50 1 7
7 Amelie LACOSTE 139.39 7 8
8 Jenna MCCORKELL 134.70 11 6
9 Oksana GOZEVA 128.52 8 9
10 Katarina GERBOLDT 117.77 9 10
11 Annette DYTRT 109.74 12 11
12 Anastasia GIMAZETDINOVA 108.46 10 12

シズニーは、SPの出来はまあまあでしたが、プログラムとしては好きです。
去年のWSSもそうでしたけど、彼女はこういうラテンなノリが合ってる気がします。
なにしろ、優雅さという要素は絶品スピン&スパイラルで調整自在ですから(笑)。
フリーは…ノーコメントってことで(苦笑)。

ワグナーは、だいぶ熟成してきたなーという感じなのですが、
やっぱりところどころでまだ粗さが見えて、その分だけ点が伸びない感じ。
というか、ワグナーの演技を見ていていちばんすごいと思ったのは、荒川さんの解説の完成っぷりでした。
いやー、もはやアナウンサーなしでも解説できるんじゃない?
NHKのアナとのペアでの解説を聞くのが楽しみですよ。

セベスチャンは、SPであの出来栄えの演技が見れただけでもう満足っすよ!
最後のステップからスピンで魅せてくれました。
個人的に、この人の魅力はジャンプよりもいい時のステップだと思ってるんだけどな~。
妖精リアシェンコとはキャラは全然違いますが、
今のセベスチャンをリア姐さんの時と同じような気持ちで応援しています。
長く元気で頑張って下さい!

レオノワは、元気いっぱいのところといい、見ていてハラハラさせられるところといい(笑)、
やっぱりスルツカヤよりはソコロワの後継者という感じですね~。体型的にもそうだけど。
ほんとはもう1人エース格の選手がいたほうが実力が発揮できるタイプだと思いますが、
やはりフィギュアはロシア勢が強くないと面白くありません。今後に期待。

安藤さんは、SPの曲の選択がモーツアルト『レクイエム』なだけに、
演技以前の問題がどーしても気になってしまいました。
んー、やっぱザグザグの編曲だなあ(苦笑)。名曲なんだけど。
荒川さんは表現をほめていましたが、曲の性格的にもう少し深い精神性を要求したいです。
すいません、辛口採点になりますが。
むしろ、キスクラでの表情がすっかり大人なのがいちばん印象に残りました。
フリーの方は、正直よくわからないな…このプログラムは深めていけるんですかね?
あんましプログラムそのものに、深みというか伸び代みたいなものが感じられないんですけど。
どうせだったらもっとデンスタばりの「なんちゃってオリエンタリズム」系でいい気がするんだけどなあ。

浅田さんは…トンネルの出口は見えない、という感じでしょうね。
SPの3Aが駄目だった時点で、一瞬足が止まってしまったのが、やはりというかなんというか。
3Aは浅田さんの武器なのですが、今はそれへのこだわりが完全に裏目に出ている気がします。
SPもフリーも、3Aで失敗すると修正が効かない構成になってしまっていますから。
この辺は、去年のフリーの「仮面舞踏会」から引き続きの問題ですが。
うーん、何とか全日本までに立て直して欲しいところなのですが。
でないと、五輪代表を逃す可能性も、現状ではかなりあるでしょう。