バンクーバー五輪・ペアSP。

あ、ネタバレありますんでご注意を。
                                                

さーて、とんでもない演技で開幕しました、バンクーバー五輪フィギュアスケート競技!(笑)
ペアの解説は天野さん、実況は西岡アナ。
新鮮な取り合わせですが、なかなかいいですね~。

○シェン&ツァオ
いやー、何なのかこれは…。素晴らしすぎて言葉になりません。
もう始まった瞬間から(というか登場時から)、雪姐さんの表情がすばらしすぎて。
ジャンプやツイストのダイナミックさはそのままに、リフトは見事な空中浮遊、
スピンの見事なユニゾン、創意を凝らしたデススパイラル、
そしてなんといってもストレートラインステップの表現力。見てて泣きそうになります。
そもそも、何気に基本動作や素のスケーティングが恐ろしく流麗。
ここまでくると、ほんとに「競技」や「演技」の域を超えて「芸術」でしょう。
あっという間の2分50秒でした。あとはフリー、がんばれ~!
それにしても、確かに後退した宏博兄さんの額に、月日の流れを感じます(笑)。
あと、聴いてて最初曲がわかんなかったんですが、
何度も聴いてると確かに「リブ・フォーエバー」ですね。

得点はのっけから76.66の世界新
トリノの時のプルシェンコといい、後の選手はきついなー。
プレッシャーに負けずがんばれ!

デニー&バレット
さすがは全米チャンピオンの演技!本番で力を発揮するところはさすがアメリカン(笑)。
でもほんといいですねー、この「火の鳥」。リフトとかスピンとか、らしい振り付け満載。
デススパイラルの入り口・出口も、工夫があって面白かったです。得点は53.26。

○バザロワ&ラリョーノフ
おお、ペア大国ロシア、若手期待の新星。素晴らしいじゃないですか!
表現力はまだまだ「演技してます」という感じですが、
さすがロシアンな確かな技術&耽美な雰囲気。
これはソチ五輪が楽しみ。すくすく育てよ~。
得点は56.54。ここまで2位!

しかしペアは今回レベル高いな~。

○エボラ&ラドウィック
初出場のアメリカペアですが、スゲー、ここまでできるペアが国内2番手かよ…。
さすがはスケート大国USA。
ほのぼの明るい演技に好感が持てました。
得点は57.86。繰り返して書きますが、本番で力を発揮するところはさすがアメリカン(笑)。
この大舞台でパーソナルベストっすか。

○ラングロワ&ヘイ
2人のスタート位置が離れてて、最初は画面に誰も人が映らない放送事故状態(笑)。
相変わらず個性的なプログラムを作りますねー、デヴィッド・ウィルソン。
デススパイラルとかも工夫されていて面白かったです。
このペアも当人比ベストの演技。得点64.20!スゲー!

てゆーか、どうなっているのか今回のペアは(笑)。飛ばして見るとこないよー。

○デラモニカ&ココン
ここもなかなか面白いプログラムでした。ステップからのフィニッシュとか、いろいろ独創的。
ソロジャンプに3Sを持ってきて成功してるし。
56.82はけっこう満足な得点だと思うんですけど、本人たちは出来栄えになんだか不満げ。

○ケンプ&キング
シュールリアリズムの絵のようなポーズからスタート。音楽早く流してあげて!(笑)
長い手足を活かした振り付け。ストレートラインステップとか面白かったです。
しかしすごいプロポーションだなー。キングくんはライサとタメがはれそうなくらい。
曲もすごく良かったです。得点は48.28。

○モラン&ドルサ
ボヘミアン・ラプソディーに乗せた素晴らしい演技。
若い2人で動きはまだまだ重い部分もあるんですが、
曲の力もあってメリハリが効いてよかったのではないでしょうか。
ここも当人比ベストの出来栄えでした。55.34でここまで6位。

てゆーか、まだラス前の組すら滑ってないんですが、すでにお腹いっぱいです(笑)。
今回はほとんど「残念な出来の演技」というのを見てない気がするんですよね。

○ムホルトワ&トランコフ
「さすがにTOP7はレベルが違う!」という演技でした。
それだけに、ソロジャンプの転倒がね~。残念。
出だしは気合が入ってていい雰囲気かなあと思っていたんですが。
やっぱ緊張してたんですかねー。
トランコフの落ち込みようが見ていられませんでしたが、励ましてるムホルトワちゃんに激萌え。
得点は63.44。フリーでがんばれ~、トランコフ!

○ボロソジャル&モロゾフ
なんだかヤマトの乗組員のような衣装。に、似合わないな~モロゾフ(苦笑)。
が、ペアの「土台」としては最高。ツイストとスロージャンプの高さなんかはスゴイ。
それだけに、ソロジャンプのお手つき・ステップアウトが残念。
得点は62.14。

○川口&スミルノフ
最初、スミルノフの目が飛んでてむっちゃ不安でしたが(笑)、滑り出したら大丈夫でしたね。
対して川口さんは絶好調!表情がほんと良かったです。
いやー、素晴らしい白鳥でした。眼福。
得点は74.16。でも川口さんはちょっと不満げ(笑)。それも目標が高いからでしょう。
フリーもいい演技を期待してます!

○デューブ&ダビソン
んー、丁寧にこなそうとしてたんですけどねー。
ソロジャンプで転倒したのと、あと最後、ストレートラインステップ~サイドバイサイドスピンで
乱れてしまいました。残念。
曲調にはすごく合っていたので、完璧な演技で見たかったなー。
得点は65.36。これならフリーで一発決めれば挽回可能でしょう。

○パン&トン
うわー、なにこれ!素晴らしい!
叙情性とダイナミックさを兼ね備えた素晴らしい演技でした。スゴイスゴイ!ビックリ。
シンクロ率もはんばないですね。…うわー。
そして今年は衣装もいいです。
得点は71.50。えー、もっと出てもいいのになー。スコアの詳細が見たい。
多分減点1はタイムオーバーかな?
このペアはいつもこういうところで惜しいことになるから、フリーでは気をつけてね。

○チャン&チャン
プログラムを変えてきたようですが、いいですね!勢いが戻ってきた感じ。
当然ですがスゴイ気合です。
いい演技だったのですが、それだけにスピンでのミスが残念。
これだけハイレベルな争いになると、こういうミスの差が大きく響いてきそう。
得点は71.28。こちらも70点台キター!

○サフチェンコ&ソルコビー
うわー、きたよこれ…。すごいわ。なにこれ。さすがはディフェンディングチャンピオン
おかしみと哀愁をたたえた素晴らしいプログラムでした。
今季はここまで苦しんできましたけど、これが完成形だったのね…。
どの要素も素晴らしいですが、ポジションもスピードも可変自在のスピンがとりわけ素晴らしかったです。
得点は75.96。この演技で2位か!なんてこった!


競技ですから得点も順位も否応なしに付きますが、
そんなことは関係なしに、素晴らしい演技が多かったです。
いやー、とにかくスゴイ。フリーが本当に楽しみです。

1 シェン&ツァオ 76.66
2 サフチェンコ&ソルコビー 75.96
3 川口&スミルノフ 74.16
4 パン&トン 71.50
5 チャン&チャン 71.28
6 デューブ&ダビソン 65.36
7 ラングロワ&ヘイ 64.20
8 ムホルトワ&トランコフ 63.44
9 ボロソジャル&モロゾフ 62.14