京都ミューズ「ヴェルディ『レクイエム』」。

京都ミューズ ヴェルディ『レクイエム』@京都コンサートホール


指揮:山下一史
管弦楽京都市交響楽団
独唱:並河寿美(S) 福原寿美江(MS) 松本薫平(T) 三原剛(B)
合唱:京都ミューズ・ヴェルディ・レクイエム合唱団2010


というわけで、日曜日はうちの合唱団の演奏会でした。
僕は例によって、裏方のお手伝いです。

ヴェルディの『レクイエム』は、いわゆる「三大レクイエム」(+モーツアルトフォーレ)の中でも
最大最長の大曲で、最も華麗な曲調で知られます。
もちろん、鎮魂歌としての荘重さも兼ね備えていて、それだけに難しい曲です。

この曲を評して、よく「オペラ的」という言葉が使われるんですが、
今回演奏を聴いて、その意味が実感できたような気がしました。
それは多分、去年初めて生でヴェルディのオペラを聴いたからというのもあるかなーと思います。
(それも、同時期に作曲された『アイーダ』を)
なんていうか、合唱がある種「引き立て役」なんですよね。
特に終盤のアニュス・ディ~ルックス・エテルナ~リベラ・メのあたり、
ソプラノ・メゾソプラノと合唱の関係は、まるっきりオペラのソリストと合唱の関係です。
演劇的と言ってもいいのかもしれませんね。
古代ギリシャ演劇のコラールというか、能楽地謡というか。
そういう意味で、オペラの演奏経験が豊富な山下さんという指揮者とのマッチングも
素晴らしかったのだと思います。

もちろん問題点もありましたが(リベラ・メのフーガはドキドキしました 苦笑
あと、やっぱ日本人に子音過多な言語の発音は難しいですよねー。
いまだかつて、「サンクトゥス」が「サンクス」にならないヴェルディのレクイエムを僕は知りません)
全体としては非常に素晴らしい演奏でした。
ソリストも素晴らしかったし。特に女声二人。
オーケストラもとっても良かったです。
ここ数年で京響もずいぶん人が入れ替わった気がしますね。団塊世代の定年?
コンマスがむっちゃ若かった…びっくり。

聴きに行くと自分も歌いたくなるのは毎度のことですが(いい演奏ならなおさら)、
今年こそは『第九』を自分でも歌いに行くつもりです。
…つもりですが、はたして!?