手塚治虫「どろろ」実写映画化!?

手塚漫画「どろろ」妻夫木&柴咲で実写映画化 日本発「ロード・オブ・ザ・リング
(スポーツ報知 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051117-00000034-sph-ent
 漫画家の故手塚治虫さんの最高傑作ともいわれる漫画「どろろ」が、俳優の妻夫木聡(24)、女優の柴咲コウ(24)主演で実写映画化されることが16日、分かった。タイトルは「どろろ DORORO」で、目、耳、手など48の部位を魔物から取り返すために戦う青年と、男装をした女こそ泥の旅を描く。20億円を超える製作費を投じ、来年1月からニュージーランドなどで撮影。07年に東宝系で公開予定だ。
 04年にTBS系「オレンジデイズ」で感動的な恋愛物語を演じた妻夫木聡柴咲コウが本格アクション満載のロードムービーに挑む。
 「どろろ DORORO」は父親である武将が48の魔物と契約を結んだため、目、耳、口、手、足など48の体の部位を奪われ、肉の塊のような姿で生まれた百鬼丸が主人公。作り物の手足をつけた百鬼丸が自分の体を取り戻すため、左手につながれた刀や武器を駆使し魔物たちを倒していく。
 原作は1967年から68年に「少年サンデー」で連載。69年にアニメ化されたほか、小説やテレビゲームになっているが、実写化は初めて。百鬼丸を妻夫木が、百鬼丸と出会い一緒に旅をする男装のこそ泥の女の子、どろろを柴咲が演じる。
 原作では、どろろは小さな女の子だが、「百鬼丸どろろの関係性をよりスリリングなものにしたい」という製作サイドの意向で24歳の柴咲をキャスティング。時代も原作の日本の戦国時代から変更、特に定めない方針という。
 ド派手戦闘シーンに挑戦する妻夫木は、2か月以上もアクションを猛特訓しているそうで「最初に台本と触れたときの面白さを、早く味わってもらいたい」。原作とはちょっと違ったどろろを演じる柴咲も「手塚治虫さんの話は大好き。この作品にかかわれることを本当にうれしく思う。映画でしか味わえない空間をつくれるように励みたいです」と気合十分だ。
 監督は「黄泉がえり」などで知られる塩田明彦氏。アクション監督は「HERO」「LOVERS」で知られる中国の程小東(チン・シウトン)氏。撮影は来年1月~4月、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズがロケされたニュージーランドを中心に行われる。平野隆プロデューサーは「日本発、アジア版の『ロード―』を目指したい」と鼻息を荒くしている。
◆アニメ化多数も少ない“試み”
 「ジャングル大帝」など多くがアニメ化されている手塚作品だが、実写化は意外と少ない。77年に「ブラック・ジャック」の中のひとつのエピソード「瞳の中の訪問者」(大林宣彦監督)が宍戸錠主演で実写映画化されたほか、78年には「火の鳥 黎明編」(市川崑監督)がアニメと実写の合成で映画化。「ブラック―」は加山雄三らの主演で何度かドラマ化されている。また、99年には「鉄腕アトム」のハリウッドでの実写映画化が発表された。
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えーっと、本気ですか?つか、正気ですか?(苦笑)
どろろ」が手塚治虫の「最高傑作」かどうかはさておいて、
(面白いし大好きなんだけど、最後がなんか宙ぶらりんだからなあ)
単発の映画にするのにはとっても不向きな作品のように思うのですが。

相当無理な改変が現段階でありありと。
キャスティングからして、妻夫木百鬼丸はともかく(案外いいかも)、柴咲どろろって…。
それに、日本の戦国時代(個人的には、戦国初期、1400年代後半くらいかなあと思ってるんですけど)
という時期設定を取っ払っちゃうと、醍醐景光の行動原理とか、
戦乱の中で虐げられる民衆、その中でも明るさを失わないどろろのたくましさといった、
原作の大事な部分が飛びかねない気がするのですが。

ただ、確かに冒険活劇ロードムービーとしての面白さは原作にありますかね。
程小東テイストのアクションとの取り合わせも、案外いいのかも。

とりあえず手塚ファンとしては、原作をぶち壊しにするような映画にならないことを祈りつつ、
(別に原作に忠実じゃなくてもいいんです、映画としてちゃんといい出来ならば)
ことの行方を見守るばかりですが。
それにしても、なんでまたロケ地がニュージーランドなのよ??