浅田さんの初優勝。

さて、先週末はGPシリーズ、フランス大会だったわけですが。
(正式名称はTrophée Eric Bompard Cachemireですが…なんて読むんだろ)
いやー、あっさり勝っちゃいましたね、浅田さん。すごいわ。
どういう風の吹き回しか、この大会はBSの放送が女子だけ日曜日にやってたので(普通は数日間をおく)、
ちゃんと録画予約してから東京へ。
でもって、今日ようやく見られました。

滑走順は、SPが荒川→コーエン→浅田の順。で、FSが浅田→コーエン→荒川。
荒川さんはまだ本調子じゃない感じですね~。スパイラルでバランスを崩すなんて珍しい。
あと、3×3の予定のジャンプは、全部3×2になってました(FSも)。
本番までには3×3まで持ってこれるかな?ほんとは3×2(できれば3)×2もほしいところだけど。

で、次にコーエン。
曲はSPが黒い瞳(中学の時に音楽の授業で歌ってたな…懐かしい)、FSがロミジュリ。
本田君と同じで、映画版のニーノ・ロータ作曲のやつですね。
いやー、相変わらず速くて上手いなあ~。
この人のジャンプって、高くないのにクルクルクルってあっという間に回るんですよね。
独特の体型と体の柔らかさから繰り出されるスパイラルとスピンもほんとにすごい。
ステップだって、ほんとこの人は「氷上で踊ってる」って感じ。
でも、この人わけわかんないとこでポカをやるからなあと思ってみていたら、SPはノーミスで終了。
(FSでは案の定、最後の単発の3回転ジャンプでこけるというよくわからないことをしてましたが…)
つか、完璧に近い演技じゃん。ケガで初戦を欠場した人とは思えない。
これに浅田さん勝ったの??と、SP終わった時点での感想。

確かに浅田さんの出来はとっても良かったです。
SPはノーミスだったし、FSだってスピンで一度手を突いたけど、ジャンプの出来は中国大会以上。
だから、納得の勝ちと言えばそうなんですけど…。
うーん、今の採点方式だから、きっちり点数化されて差が出ましたけど、
旧採点でやってたら、コーエンとの差は微妙だったかも、ともちょっと思います。
現時点では、技術と身体能力は抜群、表現力は「かわいらしい」という感じでしょうか。
考えようによっちゃ、まだまだ伸びしろは無限大ってことです。

あと、浅田さんの演技を見ていて、「発表会みたいだなあ」と思ってしまう一因は、
選曲にもあるのかなあと。
SPのカルメンもFSのくるみ割り人形も、
クラシックファンじゃなくてもみんな聴いたことがあるメロディですから。
ただ、このわかりやすさは、浅田さんにとってとってもプラスに作用しているのだと思います。
来季以降どういう方向性にもって行くのかが見もの。

ここまで来たら、グランプリファイナルでも勝って欲しいです。
てゆうか、もし勝っちゃったら、年間のチャンピョン不在でオリンピックですか。
それもどうだかなあ…正直、オリンピックに出場の年齢制限がある理由が良くわからん。
ジュニアの選手が出ても、シニアの選手が勝てばそれでいいだけの話なのに。
浅田さんがファイナルで勝ったら、ISUはどうする気なんでしょうね、まったく。