NHK杯感想(男子シングル)。

ここんとこ、急激に寒くなりましたね~。
今日大学に行ってみたら、出町柳では「叡山電車二軒茶屋~鞍馬間、積雪倒木のため不通」の表示。
こんなことってあるんですね。こういうときは、京都は立派な雪国だと思います(笑)。
大文字も雪で真っ白でした。今年の冬は厳しい寒さになるのでしょうか。ぶるぶる。

さて、先週末のNHK杯の感想です。
基本的に、見たものを見た順に。
金曜日のテレビ放送は見逃しました(涙)。うううう。

○男子シングルSP
主要選手の滑走順はライサチェック(米)→本田武史→ヴァンデルペレン(ベルギー)→織田信成高橋大輔

ライサチェック君はなかなかの演技。この人ほんと手足長いな~。そしてそれをちゃんと活かせてる。
スピン・ステップはなかなか見栄えがしますね。これからのジャンプの伸び次第ってとこでしょうか。
昨年からシニアの大会に参加して、世界選手権ではいきなり銅と、アメリカ期待の星。

本田君は…やっぱ終盤まで足がもたなくなっちゃってるんだなあと…
終盤のジャンプで失敗した瞬間、会場ではなんともいえないため息が(みんな応援してるもの)。
最後のストレートラインステップもいっぱいいっぱいだったし。
ウォーミングアップでのジャンプの調子は良さ気だったんですが、
一緒に見ていた友人との共通の感想は、「本番まで取っとこうよ~(ハラハラ)」。
でもね、ステップワークとか、上半身での表現とか、プログラム全体の雰囲気とか、やっぱスゴいんですよ。
この人の演技も、このプログラム(映画版のロミジュリ)も、やっぱ好きだな~と再確認。

織田君はとっても良かったです。のびのび滑れてる感じが良く伝わってきましたし。
あと、ジャンプの着地は確かにすごく柔らかい感じでした。ちょっとのブレなら帳尻合わせ出来そう。
今のプログラム構成の範囲内では、最高の出来だったのではないでしょうか。
自己ベストの点数も納得、と言う感じでした。
でもねえ、どうしてもなんかなじめないなぁ。
思うに、根本のスケーティングフォームが麗しくない感じ。本田君や高橋くんをぜひ見習って下さい。
あと、衣装だけはすぐに何とかできるのでは…(苦笑)。なんだか仮装大会みたい。
(ファンの方、ごめんなさい。)

さて、織田君の自己ベストの出来で会場が盛り上がる中、高橋くん登場。
この雰囲気でどうなるかなあ~と思ってみていたのですが…
これがもう抜群に良かった。感激しましたね。
何よりも素晴らしいのはステップワーク。鋭くってかつ華麗!見てて惚れ惚れしました。
帰って録画を見たら、「ステップが固くていまいちだった」ってコメントしてましたけど、ほんとに??
それなら絶好調の時のステップがぜひ見てみたい。
全体の構成とか雰囲気もすごく良かったです。
「これだけの迫力が醸し出せるようになったんだね」って思いました。
終わった瞬間、会場全体が「文句なしの1位」という感想を共有してました。
自分の席の周りでも、口々に「すごいね」という声が聞こえてましたから。
これならトリノでメダルだって取れるんじゃないかって真剣に思いました。

…で、翌日のフリーですわ(TV観戦)。
何だったんですかね、あれ(苦笑)。

本田君はさすがにファンとしては見てて辛かった…。
演技の内容が、ではなく、これだけの表現力があるのに、ケガさえなければ、という悲哀。
これ以上はあえてコメントしません。全日本では悔いのない演技をしてほしいと心から願っています。

高橋君はひっさびさにダメダメでしたね(苦笑)。
こういうムラをなくすことがこれからの課題なんでしょう。今後に期待してますよ~。

織田君は優勝おめでとうございます!
失敗してからの切り替えの速さと思い切りのよさが存分に発揮された感じですね。
終盤のステップで踏ん張った根性と、地元開催の大会で買った勝負強さは特筆もの。
でもな~、ライサチェックの演技より上だったかと聞かれると、ちょっと…。
ご本人の「点出すぎ」とのコメントもありましたが、ある意味新採点法の申し子と言えるのかも。

ライサチェック陣営が納得いかーんと抗議したのもちょっとわかる気が。
そりゃ「あの内容で負けたら、どないせえちゅうねん!!」と言いたくなりますよね。
SP・フリーともにノーミスで、しかもいい出来だったわけなので(解説の五十嵐さんも激賞)。
でも、ライサチェック君はちゃんと表彰台でニコニコしていて、おまけに写真撮影の際には、
横の織田君に気を遣ってちゃんとかがんであげていたのでした(身長差あるから)。
いいやつだ(笑)。今回で結構ファンになったかも。

まあでも、最後の織田君の男泣きでほろりとして、それでいいのかなあと思っちゃいました(笑)。
トリノ出場の1枠が誰になるかはまだわかりませんが、みなさん頑張っていただきたいものです。