締め切り破りのメカニズム。

今日が仕事の締切日だったわけですが、
先方に掛け合って、結局来週以降まで期限を延ばしてもらいました。
無理すれば今の状態でも出せたのですが、最終チェックの時間がどうしてもほしかったもので。
もともと「遅くても来月末までには」というデッドライン?を事前に伝えられていたので、
そこまでだったらまあ良いか、という心積もりもあったのですが。

大体において、締め切りを破ってしまう時の理由付け(赤裸々に言えば言い訳)は、
「不完全な状態で期限通りに出すよりは、期限を過ぎてでも完全な状態で出す方が良い」
ということです。
もちろん、卒論・修論等、締め切り破りをすると激しく実害が生じる時には、
自分の良心に目隠しをして、満足がいかなくてもとりあえず出したりするわけです。
その意味では、とってもご都合主義である、とは言えます。
それでも基本的に、「不完全なものを世に出す」ことの方が良心が咎める、というのが、
研究者というものの基本的な属性なのでしょう。

…と、各人が自己肯定した結果が、「刊行予定通りに本が出たなんていうためしがない」という
業界の現状にきっと繋がってるんでしょうね(苦笑)。
定期刊行物の出版が遅れるなんていうのもザラだしなあ~。
あげく、雑誌が合併号で出るとか。ヒドイ話。

で、まあ自分で締め切り破っといて言うのはなんですが、
某雑誌の発行がこないだの日本史研の大会に間に合わなかったのはどーも納得がいかない。
締め切り遅らしたんならともかく、10月あたまにはもう再校まで返してたのに。
おまけに、大会に売り子で来てた出版社の人に、「10月あたまに再校返したのにまだ出ないんですか?」
と訊いたらば、「それじゃ絶対出ません」との返事。
おいおい、「絶対」ってなんですのん。
4月・10月の年2回発行の雑誌だし、それに大会に間に合わんかったら売れ行きに響くでしょうに。
おかげで2年連続で手ぶら(=人に渡す抜き刷りetcがない)で大会出席と相成りました。
これって結構かっこ悪いんだよね~(と、個人的には思っています)。
まあ、会員でもないのに原稿を書かせてもらったので、文句は言えんのですが。

はい、まあそんなわけで、仕事に戻りますね。さてさて…。