学習まんが。

えー、直接は面識のない方の訃報ですが…。
学習院大学の学長などを勤められた児玉幸多先生がお亡くなりになられたそうです。
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/fu/news/20070707k0000e060024000c.html
御年97歳と非常にご長命な方でした。ご冥福をお祈りします。

もちろん専攻の時代も違うし(児玉先生は近世史の研究者)、
本も論文もほとんど読んだことはありません。
ひょっとしたら中公の『日本の歴史』の『元禄時代』だけかな?
でも、ある意味では自分にとって「最初の先生」と呼べるような人かも…と勝手に思ってます。
それこそ小学生の頃から、児玉先生の名前は知っていました。
というのは、児玉先生は小学館『少年少女まんが日本の歴史』の監修者だったから。
これが実にいいマンガでして。
はっきし言って、中学の頃は(下手したら高校に入っても)
学校の日本史なんてろくすっぽ勉強しませんでしたよ、私。年号は覚えたけど。
だって、『まんが日本の歴史』でほとんど事足りましたもん。
もちろん、後になって最新情報で補正はしましたけど。
もちろん編集過程のことなんてわかんないですけど、
あれは編集者・漫画家・研究者がそうとう練りに練ったんだろうなーと思います。

歴史に限らず、科学ものとか文学ものとか、子供の頃に読んだ学習マンガというやつはほんと面白くて、
私の場合、いろんな基礎知識や興味の入り口は学習マンガから得たように思います。
その結果、こんな風に研究の道に進む人間が少なくとも一人は生まれたわけで(笑)。
(でも、入り口が学習マンガだった人って結構いると思うんですけどねー)
最近はあまりこうした企画を聞きませんが、これからもいい学習マンガが世に出てほしいものです。