「のだめカンタービレ」19巻。

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この書庫に入る記事を書くのも久しぶりです。
というわけで、待ちに待ってたのだめの19巻が出ました。
13日が発売日だったんですけど、風邪で家に閉じこもっていたので今日ようやくゲット。
表紙はコントラバスでした。

前巻で千秋がヴィエラ先生に誘われてのだめのコンサートをブッチして、
さてどーなるんだろーと思ってたら、
帰ってくるなりのだめに「さん付けですます調」の千秋に激萌えっすよ(笑)。
しおらしいな~。

で、ヴィエラ先生の『復活』でほろりとさせられて、
(巨匠の追悼コンサートでこんな演奏されたらそりゃ泣くって。)
のだめの「みんなズルイです……人間的に問題があってもすぐ音楽で帳消し……」で笑かされ。
きっとここで来る!ってわかってても、やっぱりしみじみ楽しめます。上手いよなあ。
なんとなくこの辺の呼吸が落語っぽいような気がするのは僕だけでしょうか(そうかも…)。
あと、「とにかくもう画的にオカシイ」という点では、
ナイフ片手に口三味線でベト3を振るのだめ と パスタをフランベするターニャ が双璧かと。
ターニャは冷たい怒りに燃える不動明王のようだ(笑)。

ストーリー的には、久々にわかりやすく熱血スポコン調が来たなというか。
コンクールってそういうもんですもんね。こういうノリは結構好きです。
一方で、ユンロンとか里麻ちゃんとか(どーでもいいけど「里麻」ってすごい名前…ペルーの首都?)、
厳しい現実も、それはそれでちゃんと描く。
これなー、オーバードクターとしては切実さが身にしみるんだよな~(苦笑)。
清良ちゃん&峰くんの久々ご登場はうれしいです。
清良とのだめの「バスタオル胸巻き姿」は読者サービス…ってことはないよね
(むしろ読者層的には千秋の背中ヌードはそうかもしれん 笑)。
ブコメ路線的には、唇を奪われた黒木くん&奪ったターニャの行方が気になります。
黒木くんは女性恐怖症の気でもあるんでしょうか?

今回もやっぱりさすがだなーと思ったのは、「音楽を画で聴かせる力」ですよね。
あれはほんとすごいと思います。読んでるといつも、知らない曲でも聞いてみたくなるんですよね。
今回もマーラーの『復活』を一度ちゃんと聞きたくなりました。
あのパワーって、いったいどこから来るんだろうか…。
「丁寧な取材」というものが根底にあるのは間違いないと思いますが、
それを画で伝えることってまた全然別物ですよね。うーん。

実は今月放送のマンガ夜話(これも久々!)でのだめを取り上げるのですが、
この辺についての夏目房之介さんの解説が聞いてみたいところです。