「顔見世」の話。
えー、そもそもですね。
現在、いわゆる「歌舞伎役者」と言われる人たちは、みんな「松竹」という会社に所属しています。
松竹は歌舞伎の他に、映画や松竹芸能(よゐことかますだおかだとか安田大サーカスとか)
でも有名な会社ですね。
(創業者である白井松次郎・大谷竹次郎兄弟の名前の2文字を取って「松竹」)
現在、いわゆる「歌舞伎役者」と言われる人たちは、みんな「松竹」という会社に所属しています。
松竹は歌舞伎の他に、映画や松竹芸能(よゐことかますだおかだとか安田大サーカスとか)
でも有名な会社ですね。
(創業者である白井松次郎・大谷竹次郎兄弟の名前の2文字を取って「松竹」)
ところが、江戸時代の歌舞伎は「○○座」といったいろいろな座がそれぞれ興行を行っていて、
役者さんたちはみんな、一年単位でそれぞれの座と契約して、
一年間はその座の公演だけに出ていました。
現代風に言えば、たとえば「キムタクの演技が見られるのは○○座だけ!」といったところ。
で、毎年その契約更新を11月にしてたんですけど、移籍する役者さんとかもいるわけで、
「来年のうちの役者さんのラインナップはこうなります!」
とお客さんにお披露目するのが顔見世興行だった、というわけ。
役者さんたちはみんな、一年単位でそれぞれの座と契約して、
一年間はその座の公演だけに出ていました。
現代風に言えば、たとえば「キムタクの演技が見られるのは○○座だけ!」といったところ。
で、毎年その契約更新を11月にしてたんですけど、移籍する役者さんとかもいるわけで、
「来年のうちの役者さんのラインナップはこうなります!」
とお客さんにお披露目するのが顔見世興行だった、というわけ。
だから、今では歌舞伎の興行は松竹の独占なので、本来の役割はなくなったんだけれど、
毎年の恒例行事として残ったのが顔見世だ、ということになります。
毎年の恒例行事として残ったのが顔見世だ、ということになります。