カナ選・ヨロ選・アメ選。

先週に全米選手権・ヨーロッパ選手権が行われ、世界選手権前哨戦も一段落です。
先々週に行われたカナダ選手権も含め、なかなか意外な結果が続出。
以下、あくまで映像は見てないスコアのみからの感想です。
○カナダ選手権
・男子
1 パトリック・チャン 73.42(40.30/34.12/1)2 159.26(81.66/77.60)1   232.68 
2 ジェフリー・バトル 80.80(42.51/38.29)1   149.05(70.79/79.26/1)2 229.85 
3 ショーン・ソーヤー 64.00(31.79/32.21)6   133.48(69.24/64.24)3   197.48 
今シーズンはPちゃんの年なのか?7点差をフリーでひっくり返して大逆転勝ち。
フリー、スピンはオールレベル4、しかもGOEがマイナスの要素は0。すげー!
逆にバトルは3Aで転倒が一つ、単独の3Lzが2Lzに、スピンは一つレベル1に
(他のスピンはレベル4だからすごいんだけど)と、ミスが積み重なってしまったようです。
まあねー、大事なのは本番の世界選手権だから。それまでに調整してきてね。

○全米選手権
・男子
1 Evan Lysacek 244.77 2 1 
2 Johnny Weir 244.77 1 2 
3 Stephen Carriere 228.06 3 3 
4 Jeremy Abbott 221.85 5 4 
5 Ryan Bradley 221.31 4 5 
6 Scott Smith 210.55 6 6

・女子
1 Mirai Nagasu 190.41 1 3 
2 Rachael Flatt 188.73 3 1 
3 Ashley Wagner 188.56 2 2 
4 Caroline Zhang 173.16 7 4 
5 Bebe Liang 164.87 6 5 
6 Katrina Hacker 158.28 5 6 
7 Kimberly Meissner 157.56 4 7 
8 Melissa Bulanhagui 149.22 8 8 
9 Alissa Czisny 146.38 9 9
いやー、さすがにアメリカは層が厚い!
男子の方、国内選手権とはいえこの上位のスコアは圧巻。
ライサチェックとウィアーは同点だったんですねー。
理論上はいくらでもありえるはずですが、初めて見た気が。
フリー上位の方が上位になるんですね、知らなかった。

そして女子。なんですかこの並びは…。もう絶句です。
キミーちゃんはSPで転倒1、フリーで転倒3(!)。
キャロライン・ジャンが沈んだ理由は、スコアを見ててもいまひとつよくわかりません。
どうもSPのジャンプが転倒まで行かなくてもかなりの失敗ぽかったような感じですが。
シズニーのSP・フリー転倒各1はもうデフォですよ(苦笑)。
エミリーちゃんはそもそも出場していなかったご様子…。

というわけで、このまま行くと世選の代表はナガス、フラット、ワグナーの3人。
…のはずですが、ミライ・ナガスさんは年齢的に世界選手権は出場できるんでしたかね?

そうそう、レナ&ボールドウィンのお二人はご婚約おめでとうございます。
てゆーか、「まだだったの?」って感じですが(笑)。
「演技終了後に氷上でプロポーズ」は、昨年のシェン&ツァオ以来、もはや定式化していますな。

ヨーロッパ選手権
・男子
1 Tomas VERNER   CZE  232.67 1 1 
2 Stephane LAMBIEL   SUI  225.24 3 2 
3 Brian JOUBERT   FRA  219.45 2 4 
4 Sergei VORONOV   RUS  210.13 6 3 
5 Kevin VAN DER PERREN   BEL  199.57 4 5 
6 Adrian SCHULTHEISS   SWE  184.94 8 6 
7 Kristoffer BERNTSSON   SWE  182.45 5 10 
8 Andrei LUTAI   RUS  180.46 9 9 
9 Sergei DAVYDOV   BLR  179.90 12 7 
10 Alban PREAUBERT   FRA  178.63 10 8 

・女子
1 Carolina KOSTNER   ITA  171.28 1 2 
2 Sarah MEIER   SUI  169.44 4 1 
3 Laura LEPISTO   FIN  165.65 3 3 
4 Julia SEBESTYEN   HUN  162.89 5 4 
5 Kiira KORPI   FIN  162.22 2 5 
6 Valentina MARCHEI   ITA  153.34 6 6 
7 Elene GEDEVANISHVILI   GEO 147.09 8 8 
8 Jenna McCORKELL   GBR 145.57 7 10 
9 Ksenia DORONINA   RUS 144.20 10 9 
10 Jenni VAHAMAA   FIN  142.40 12 7 
男子はベルネル初優勝!おめでと~♪
飛躍のきっかけは去年のヨーロッパ選手権でしたが、今年もやってくれました。
フリーのPCSも77.72とランビに次いで2位で、このあたり地力が付いてきたのね、と。本物です。
ランビも調子自体は良さそう。
今回はフリーで苦手の3Aを入れてこなかったので、世選はその辺の兼ね合いがどうでしょうか。
ジュベは最初の4T単独ジャンプで転倒。まだ本調子じゃないんでしょうかね。
きちんと調整して、世選までに調子を上げてきてほしいところです。
ロシアはボロノフの4位入賞は収穫ですが、今のロシア勢はみんなレベルよりも安定感が問題なんですよねー。
ベルルンの上に新手がひとり入って、スウェーデン勢は6-7位フィニッシュ。
世選の地元開催に向けて、選手の育成は順調なようです。本番が楽しみ。

女子はコストナー連覇。転倒がなくてもフリーでマイヤーに負けてるのがちょっとムムムですが。
そのマイヤーも昨年に引き続き2位。素晴らしい。
コルピちゃんは「昨年に引き続き3位」とは行きませんでした。残念。SPは良かったのにね。
フィンランド勢は堅調ですが、ポイキオが出てませんね。国内選手権で負けちゃったのかな…。
セベスチャンは相変わらず元気なようでうれしい♪