同潤会アパート。

東京での学会は楽しかったです~☆
同好の士と語り合えるのは実に素晴らしい。
まして、研究対象のマニアックな同好の士とあっては(笑)。
お世話になったみなさま、どうもありがとうございました。

というわけで、楽しさのあまり東京で一泊して、今朝の新幹線で帰ってきました。
12時前に家に帰って、13時過ぎには家を出て大学の研究会へGO。
どんな売れっ子だよ…(←それは「貧乏ヒマなし」、と自己ツッコミ)。

さて、昨日のクイズ?の正解ですが。
答えは「同潤会アパート」でした。
周りの人間は一応「ああ、なるほど」という反応だったんですが、
一般的な知名度はどうなんだろう…。

1923(大正12)年の関東大震災では、地震発生がちょうど昼食の支度時だったこと、
建物の多くが木造建築だったこと、道路が狭く空閑地が少なかったこと、
などの悪条件が重なったことにより、大火災が生じ数多くの死傷者が出ました。
で、その後の復興事業の中では、内務省が発足させた同潤会という組織が住宅供給に取り組むのですが、
その同潤会が震災の教訓を踏まえて建設したのが、鉄筋コンクリート造の同潤会アパートで、
日本における「鉄筋コンクリート造の集合住宅」の先駆的存在です。
近年では老朽化による再開発が進み、
現存する建物は三ノ輪アパート(東日暮里)と上野下アパート(上野)のみになってしまった、というわけ。


・三ノ輪アパート
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/1497051/img_1497051_51648922_0?2008-01-28 23:47:09
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/1497051/img_1497051_51648922_1?2008-01-28 23:47:09
こちらも建て替え計画が進んでるんですねー。
上野下アパートと比べても、たしかに建物の傷み方が激しいような。
ところどころ鉄筋むき出しです。
うちの大学の建物もしばしばこんな風情ですが(みょーに親近感が 笑)。

・上野下アパート
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/1497051/img_1497051_51648922_2?2008-01-28 23:47:09
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/1497051/img_1497051_51648922_3?2008-01-28 23:47:09
同潤会アパートのことを知ったのは、高校の時に読んだ島田荘司『網走発遥かなり』で、でした。
前から見てみたかったので、念願叶ってうれしいです。