公開即宣伝。

湯川博士の論文、ネットで公開 京大、ノーベル賞対象論文も京都新聞
 京都大は12日、ノーベル賞の対象となった英文論文の直筆原稿など、湯川秀樹博士関連資料のデジタル画像を、インターネットで公開を始めた。大学の知の結晶である講義資料などをインターネットで公開する「オープンコースウェア(OCW)」の一環で、「学生たちに学問への志を高めてもらいたい」という。
 日本が誇る学術成果であり、戦後に人々を勇気づけた湯川博士の業績を世界に発信しようと企画した。湯川博士の最初の論文(学位論文)でもあった「素粒子の相互作用についてI」の手書き原稿(13ページ)や、湯川の終生の盟友だった朝永振一郎博士が、陽子や中性子をつなぐ強い力「核力」について計算結果を記し、湯川理論への大きな貢献となった手紙などを初めてまとめて公開。九後太一京大基礎物理学研究所教授の解説も掲載した。
 九後教授は「すごい仕事は平易なものだが、湯川の論文も明解で易しく書かれている。学生が読むにはうってつけで、論文を学ぶことで、学生への励ましになるのではないか」と話している。
 京大ホームページから「オープンコースウェア」へ。
京大のオフィシャルの記事はこちらです。

もちろん、「研究成果への公開促進&社会への還元」という潮流の一環ではありますが、
一方では大学宣伝の一環でもありますよね、きっと。
実際にどの程度アクセスがあるか、ということはさておいて、
とりあえずこうやって新聞記事としても取り上げてもらえるわけで。
(一番詳しかった京都新聞をあげましたが、各紙で取り上げられています。)
考えようによっては、これまでは宣伝なんかしなくても勝手に学生が来てくれたけど、
いまや京大でもそういうご時勢ではない、ということなんでしょう。
まあなー、東大一極集中の現状では、ほっといたらどんどん埋もれて行っちゃうだろうからなあ。

ちなみに、手書き原稿見ましたけど、内容は平易なのかもしれませんが、字の判読の方が難しいのでは…(苦笑)。
上の方に書いてある、「8×23=184」、「12×31=372」の数式も気になります。
湯川先生、いったい何を計算なさったんですかね~??