アニメ版『名探偵ホームズ』。

今朝ふとテレビをつけたら、たまたまBSでアニメ版『名探偵ホームズ』をやってました。
再放送してるというのは知ってたんですけど、見たのは初めてでした。
ホームズ役の広川太一郎さん、つい先日なくなられましたね。ご冥福をお祈りします。

それにしても、懐かしかったです。
調べてみると、放送期間は1984年11月~1985年5月だったそうで。
ということは、私は7歳から8歳。小学2年生で見てたってことですか。
小4くらいで見てんだと思ったんですけど、もうちょっと前だったんだ。
その頃から案外記憶に残ってるもんなんですね。

気になったんで、ウィキペディアの「各年のテレビアニメ」を利用して、
(そんなのあるですよ。便利だなあ。)
「いつのテレビアニメからリアルタイムで見た記憶があるか」を調べてみました。
1984年:ウイングマンオヨネコぶーにゃんGu-Guガンモ星銃士ビスマルク、宗谷物語、
      北斗の拳、名探偵ホームズ、よろしくメカドックルパン三世 PartIIIレンズマン
1983年:亜空大作戦スラングルイタダキマン機甲創世記モスピーダキャッツ・アイ、
      銀河疾風サスライガー銀河漂流バイファムキン肉マンスプーンおばさん、
      聖戦士ダンバイン装甲騎兵ボトムズパーマンプラレス3四郎、
      ベムベムハンターこてんぐテン丸、みゆき、未来警察ウラシマン
1982年:愛の戦士レインボーマン逆転イッパツマンゲームセンターあらし、
      超時空要塞マクロス太陽の子エステバン、フクちゃん、魔法のプリンセスミンキーモモ
1981年:おはよう!スパンク、ふしぎな島のフローネ太陽の牙ダグラムダッシュ勝平、
      百獣王ゴライオンヤットデタマン
1980年:宇宙大帝ゴッドシグマタイムパトロール隊オタスケマン、鉄人28号、
      とんでも戦士ムテキング
1979年:ゼンダマン
…ほんとかな?1979年なんてまだ2才だよ?自分で書いてていまいち疑わしい。
「再放送で見たんだろう」と「放送期間が長かったからだろう」は極力外したんですが。
とはいえ、ここに挙げたやつはほぼ全て「(部分的でも)主題歌が歌える」ものなので、
多分見てたんでしょうねえ…。ゼンダマンなんて「ゼンダライオンの歌」が歌えてしまうもんなあ。

しかし、こうやって見るとつくづくテレビっ子だ(苦笑)。
気が向いたら、みなさんも一度調べてみると面白いかもしれませんよ。


話を『名探偵ホームズ』に戻すと、このアニメは自分にとって、
原作の『シャーロック・ホームズ』シリーズを、さらには推理小説一般を読むきっかけになった作品です。
多分、現在30代前半のミステリーファンて、そういう人が多いんじゃないですかね。
もちろん、ジェレミー・ブレット主演の実写版からという人も多いでしょうけど。

当時は「製作に宮崎駿が関わっていた」なんてことはもちろん知らなかったんですが、
今あらためて見ると、確かに宮崎作品以外の何者でもありません。
それも、『風の谷のナウシカ』以降の作品よりも、
未来少年コナン』・『ルパン三世 カリオストロの城』にグッと寄ってる感じ。
モリアーティ教授の『タイムボカン』ばりの秘密メカ(笑)や、
ホームズの愛車プロト・ベンツといったメカメカしい感じが、完全に宮崎ワールド。
単にメカメカしいだけじゃなくて、疾走感と浮遊感が出るんですよね。
あと、空への憧憬の念と。

だもので、大人になった今の目で見ると、
「これって『名探偵ホームズ』というよりは、『怪盗ルパン』の世界だなー」という気も。
やっぱホームズっていったら、「石畳のロンドンを馬車が駆ける」イメージなので。
自動車・飛行機…のメカメカしさは、むしろルパンでしょう、やっぱり。
言葉を変えれば、
ホームズの世界は「科学と推理の衣装を着た19世紀ゴシックホラー」であり、
(「まだらの紐」とか「バスカヴィル家の犬」とかさ。
 妖精と写真を撮っちゃうようなコナン・ドイルの趣味は、彼のSF作品を読むと際立ってわかります。)
ルパンの世界は「20世紀の近未来冒険SF」と言えるのかも。
(ルパンの世界じゃ隕石のせいで人が死んだりしますしね 笑)


おまけですけど、ワトソンくんの声(富田耕生)が、ドラマ版『チャーリーズ・エンジェル』のボスレー
(エンジェル達の補佐役のおっちゃんです)の吹き替えと同じなので、
「そういう役どころなんだ~」とおかしかったです。
ちょうど、『チャーリーズ・エンジェル』もBSで再放送してますね。