続・びわ湖ホールの危機。

先日お伝えした「びわ湖ホール休館の危機」の続報です。
びわ湖ホール:半年間の休館、一部報道を否定--県議会で家森議員 /滋賀毎日新聞
 県議会は10日、予算委員会を開き、08年度予算案で管理運営費が約11億円から約10億円に削減される「びわ湖ホール」(大津市打出浜)について質疑があった。利用者らが長期休館しないよう求める署名活動をしている点について、自民党・湖翔クラブの家森(やもり)茂樹議員が言及。「半年間休館(を求める)と誰も言った訳ではない」と述べて一部報道を否定し、会派として同ホールの長期休館は求めないことを表明した。

 一方、同議員は「福祉医療への1億円と、びわ湖ホールのオペラへの1億円、どちらを取るかというのが政策判断だ」とも発言。嘉田由紀子知事が提案した予算案に対し、最大1億円規模の修正案の提出に含みを残した。

 一方、「びわ湖ホールを応援する会」はホームページ( http://biwako.e-message.jp/ )を開設。事業の継続や専門的団体の運営などを求めて15日まで署名を集め、知事や県議会に提出する方針。【森田真潮】

びわ湖ホール 県「改修には数億円」 財源確保先行き不透明(読売新聞)
 県が管理委託費として年間約11億円を支出している県立びわ湖ホール大津市打出浜)について、中村順一・県県民文化生活部長は10日の県議会予算特別委員会で、音響や照明設備などの改修費に数億~10億円が必要との見解を示した。

 同ホールは1998年にオープンし、素早い場面の転換ができる4面舞台を大ホールに備えるなど充実した設備を誇る。県県民文化課は「公演の質を維持するには、時代に合った設備で対応しなければならない」として、10年以内に音響や照明、空調設備などの更新が必要とする。

 しかし、県は財政難を背景に2008~10年度、同ホールへの支出金を1億1000万~1億5000万円削減する方針を示している。同ホールの存続に批判もあり、改修費の財源を確保できるかどうかは不透明だ。

 また、同ホールを「県民の宝」と表現する一方で支出金を削る方針を示す嘉田知事に対し、三浦治雄県議(自民党・湖翔クラブ)が「言っていることとやっていることが違う」とただすと、知事は「(削減で)著しいマイナスを与えることは事実。重く受けとめている」と説明した。
(※記事はいずれも3月11日付)

…「同一の事象でも媒体によっていかに伝え方が変わるか」という良い実例かもしれませんね(苦笑)。

それはさておき、とりあえず「休館」という最悪の事態は回避できそうなんですかね。
とはいえ、今後の先行きはまだまだ不透明です。
ファンに出来ることといったら、まずは公演に足を運ぶことなわけですけど、
この機会にホールへの応援の意思表明をしておくことは、きっと先々プラスになるのではないでしょうか。
というわけで、ご賛同いただけるびわ湖ホールファンの方は、ぜひご協力をよろしくお願いします。m(_ _)m
⇒「びわ湖ホールを応援する会」
署名の締切は15日(土)です。
用紙1枚に5人まで書けますが、もちろん1人でもOK。
締切ギリギリならFAXでもOK。


話は変わりますが、もちろん大阪府の府立博物館問題も気になっています。
今のところは、あれだけ話が拡散してしまうと、個人としては焦点の絞りようがないので、
事態の推移を見つつ、会員になっている学会が出す声明を気にかけるぐらいしか出来ませんが…。