史上最低のレース。

いやはや、ひどいレースを見たもんだ…。

今日はF1アメリカGP。例によって時差の都合上3時前に放送開始・生放送です。
今日は眠いし、録画しといて明日見るかと思い、ベッドで寝酒代わりの論文を読んでいたら…。
深夜に突然メールが。何じゃいなと見ると、後輩から一言、「F1見てます?」。
「いやー、今日はあきらめて寝るつもりだったんだけど。なんかあったの?」と返事。
とはいえ、何かあったのかな~とテレビに向かいます。
頭をよぎるのは94年サンマリノGPでのセナの死亡事故。
と、後輩から電話がかかってきて、「6台しか走ってないんです。」。
「へー、そうなんだ。そりゃひさびさやね。」(どんどんリタイヤが出たんだと思ってた)
「いや、全車ピットに引っ込んじゃったんです。」ハァ??

レースを最後まで見届けてから、録画チェックしました。
確かにミシュランタイヤの車が、全車ぞ~ろぞ~ろとピットに引っ込んでいきます。

原因はミシュランタイヤの問題。タイヤが10周以上持たないことが判明したのです。
金曜日のフリー走行の段階で、すでにトヨタのラルシューが事故って欠場。
んで、ミシュランが「別のタイヤに履き替えさせて」と頼み込んでも、FIAの返事はNO。
「じゃあ、直線が一番高速でヤバいから、シケイン作って減速させて」と頼み込んでもNO。
で、ミシュランぶち切れ、「安全性確保」という名目でボイコット、という次第になったわけ。

もとはといえば、アメリカGPの開催地インディーの管理者が悪い。
一部区間で舗装の段差を削ったら、削ったとこだけ路面のグリップがよくなって
バランスが取れなくなったので、「いっそ全部削っちまえ!」と、
最終コーナー全体に5ミリ間隔のタテ溝を入れてしまった、と。
そりゃーよく吸い付くかもしんないけど、タイヤがガリガリ削られるに決まってんじゃんよ。
(スパイクでゴムの上を走ると、よくスパイクは効くけどゴムはぼろぼろになる、というのと一緒)
これだからアメリカ人の即物的発想ってやつは…。
(↑この一件については、F1速報のHP http://www.f1sokuho.com/ の、
  「けんさわのサーキット便り」のコーナーが、写真付きでとっても詳しいです)

過去にラテン系チーム対イギリス系チームのトラブルで大量ボイコットが出たことはありますが、
(81年南アフリカGP・82年サンマリノGP)こんな悲惨なレースは初めてでしょうね…。
とりあえず、最近のFIAは何を考えているのかさっぱりわかりません。
いい加減ウンザリです。

追記 上記の「けんさわのサーキット便り」のコーナーで、GPで行われていた会議の内容が、
会議の写真入(!)で出ています。こんなのが見れるのはここだけです。
このコーナーはほんとすごいですよ。今までも、「こんな写真出していいの?」っていう
すごい写真が満載。ご本人がほんとに根っからF1好きだからこそできる芸当でしょうね。
毎GP欠かさずチェックしてます。