勝ち負けは付かないけれど。

毎週木曜日は、
 大学の講義に全力投球→塾に直行して4時間授業
というコースなので、家に帰って来たころにはグッタリしてます。

気が付けば、前期の講義もあっという間に5回目まで進み、3分の1を消化。
登録者数は結局51人になりました。
大教室でチョークまみれになりながら、ほどほどに熱く語っております(笑)。
去年はホワイトボードにマーカーだったんで、書くのは楽だったんですけどねー。

その代わりというわけではないんですが、大教室にはモニターが付いているので、
折角なので活用して、文化財や建物や地図などを、バリバリと見せまくっています。
去年はプリントに白黒で打ち出したものを見せるだけだったんで、
それに比べると格段に環境は良くなりました。

観光学部なので、講義の中で僕は必ず具体的な史跡や建物を紹介することにしています。
堅い話が続いているところにネタとして入れるとやりやすいっていうこともありますけど、
なんたって、せっかく関西で暮らしているんですもの、身近にあるものの価値を知ってほしいし、
すぐ行けるところに住んでるうちに、行って見てほしいなって思いますから。
あと、以前も書きましたが、その時代を取り上げた小説やマンガなんかも紹介してます。
つくづく、自分の専門と関係あるなしにかかわらず、
いろんなものに手を出して、あちこち行っといてよかったなーと思う、今日この頃。

で、毎回、出席チェックもかねて、授業を終わってからコメントペーパーを集めています。
感想でも質問でも何でも書いてくれればいいし、もちろん名前だけで出してもいいんですけど。
大半はやっぱり名前だけで出してくるんですが、大体毎回10人ぐらい、感想や質問を書いてくれます。
しゃべっている方としては、やっぱりレスポンスがあるとうれしいものですね。
今日は平安時代の中期の話だったんですけど、
「清涼寺に行ってみたいと思いました」という子が1人、
源氏物語が読んでみたくなりました」という子が1人。
こういう反応があると、別に勝ち負けがあるわけじゃないんですけど、
なんとなく「勝った!」という気分になるから不思議です(笑)。

一般教養科目の日本史なんて、「最低限これだけは知っといてほしいな」くらいの内容しか話せませんが、
それでもやっぱり、歴史の面白さを知ってほしいし、
ちょっとでも好きになってもらえたらいいな、と思うわけです。
残り10回、ちょっとでもそういう子が増えるような話ができたらいいなー。