「日記研究の現在―古代・中世の思考−」@日本史研究会。

今日は日本史研究会の例会でした。
テーマは「日記研究の現在―古代・中世の思考―」。
報告者とタイトルは以下の通りです。
加藤友康氏(東京大学史料編纂所教授)
 「平安時代日記研究の多角的視座―平安中期における日記の筆録・書写・部類を中心として―」
松薗斉氏(愛知学院大学文学部教授) 
 「王朝日記と「家」の日記」
いろいろと考えさせられることの多い報告で、とても面白かったです。
一つだけ感想を書いておくと、
12・13世紀と14世紀以降の貴族の日記の質的差異についての話があったんですが、
それ自体は実に納得が行くとして(公家政権の実質が失われていくにつれて、
日記に記される貴族の意識が内向きに閉じたものになっていくのは、ある意味当然でしょうから)
「じゃあ、その時期の武家や寺家における『記録』というものはどう考えるんだ?」
ということが気になりました。
聞いてみたかったし、質問する気満々だったんだけど、
質疑応答がタイムオーバーになっちゃったんだよな~(苦笑)。
ま、自分で考えてみることにしましょうか。