ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』。

先物買いと思っていたら、いつの間にかマンガ大賞なんて取っちゃって…というこの作品（笑）。
ヤマザキマリ『テルマエ・ロマエ』です。

内容は…なんつーか、「風呂マンガ」ですよ。
古代ローマの建築技師（風呂専門）ルシウスが、日本のさまざまな風呂限定のタイムスリップ能力を得て、
現代日本の風呂文化に毎回驚愕しては、それをローマで再現する、というお話。
いやー、これが一般的に面白いかどうかはびみょーだと思うけどな～。
とりあえず、この内容紹介で「面白そうだから読んでみよう！」と思う人がどれだけいらっしゃるかは…（笑）。

でもまあ、これがなかなか面白いんですよ。
『もやしもん』を、もっとジャンル限定でせまーくしたような感じです。
そういうニッチでマニアックな内容に加えて、
主人公ルシウスのくそまじめかつ大げさな表現で日本の風呂文化を賞賛されると、
なんかみょうに「そうなのか！」と納得させられてしまいます。
この辺はシリアスな『美味しんぼ』を想像していただければよろしいかと。
それってもうギャグにしかなりませんよね。
いやでも実際、これ読んでると日本の風呂文化って世界に誇れるもんなのかもな～と思うますですよ。

とまあそんなわけで、風呂好きなら思わずニヤリとしてしまう作品なのですが、
古代ローマファンにもおすすめです。
ハドリアヌス帝がいい味出してます。そこでなぜ手を握る～！（笑）

というわけで、「風呂好きで古代ローマファン」の私としては非常に面白かったです。
…って、それってやっぱりターゲットがむっちゃニッチだな（苦笑）。
ちゃんとギャグマンガとして読んでとっても面白い作品ですよ。