『もやしもん』10。

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レビューが遅くなったのは、えらい忙しいからというのもありますが、
主たる理由としては、個人的に割とどうでもいい内容の巻だったから、です(苦笑)。
別にダメだという訳ではないし、ストーリー設定上こういう内容が必要なのもわかりますが、
それでも興味が持てないものは持てない、という。

なんていうか、要するに若い主人公の自分探しの巻なんですよね。
あれです、『ハチクロ』で言えば竹本君が自転車で北上してるあたりです。
どうにもこうにも、こういうテーマってピンと来なくって。
考えてみると、フランス編だってまあそうだったし、展開も強引でしたけど、
それでもワイン蔵とかでふんだんに菌や発酵が出てきましたからね。
今回はアメリカの食文化がテーマなんでしょうけど、菌や発酵はかなり少なかったしな~。

まあ、学生を主人公にすれば必然的にこうなるのかもしれませんが、
でも、同じ大学物でも主人公がゆったりとしか成長しない『動物のお医者さん』みたいなこともできるわけで。
何が違っているかといえば、きっと『もやしもん』では主要キャラがいろんなものを背負いすぎてるんですよね。
沢木にしても蛍にしても遥さんにしても。
もうちょっと、武藤さんとか及川みたいに普通のキャラがメインだったら、また違ってたと思います。

というわけで、さて次巻以降どうなりますか。
個人的にはもうちょっとまったりねっとり発酵と向き合う展開を希望。
てゆーか、今度こそ日本酒を仕込もうや(笑)。