芸術文化センター管弦楽団第44回定期演奏会

芸術文化センター管弦楽団第44回定期演奏会

マーラー交響曲第3番 ニ短調
指揮 佐渡
メゾ・ソプラノ ミシェル・デ・ヤング
共演 マーラー・チェンバー・オーケストラ
女声合唱 オープニング第9合唱団
児童合唱 大阪すみよし少年少女合唱団
管弦楽 兵庫芸術文化センター管弦楽団

今にしてみると、「久々のクラシックの演奏会がマーラーの3番」というのは
なかなかリスキーな選曲だと思うのですが、チケットを取った時点では知る由もなく(笑)。
何せ長い。メジャーな交響曲では最長不倒ではないかという100分越えの曲です。
というか、交響曲なのに第6楽章まであります。
そして、第一楽章だけで演奏時間が30分以上あるという…長げーよ。

予習する時間がなかったので、せめて予備知識をと思ってネットで検索すると、こんなページを発見。
曲目解説:マーラー/交響曲第3番
誇大妄想的,ごった煮的な曲なのですが,このことは多かれ少なかれマーラー交響曲の特質となっていますから,もっともマーラーらしい交響曲と言われることもあります。
(中略)
いずれにしても,一筋縄では行かない作品だということは確かです。この作品にはまれば,マーラーフリークになることは確実かもしれません。
むう。

まあ、結論的に言うと、実は僕は非常に楽しめました。
というわけで、結果オーライなのですが、これは好き嫌い分かれる曲でしょうねー。
とにかくくどい。ねっとりしてます。やり過ぎです。
上のサイトで最終楽章を
「最後の部分は,長い長い交響曲を結ぶのに相応しく(?),終わりそうで終わりません。」
と評していますが、本当に終わりません。「まだやるのかよ!(笑)」という気分になります。
第1バイオリンが主題を演奏して、どんどん他の楽器が音を被せていって、
盛り上がって爆発して、終わるのかな?と思わせて、別の主題が一つだけ残って…
というのが3度繰り返されます。ねっとり。
このねっとり感が、はまるとクセになるのだなあと思います。

オケの編成がこれまたとてつもなくデカい。
弦だけで88人てどーなんですかね。管も35人いますね。ホルンだけで8人。
打楽器隊も多くて、ティンパニ2人とか初めて見ました。
これにさらにメゾソプラノ・女声合唱・少年合唱が加わります。すごい大所帯。
舞台上に合計200人近く乗ってたんですかね。

演奏自体はというと、良かったように思います。
特に打楽器隊と管楽器隊。
弦楽器隊は人数が多すぎて、どこからどんな音が出てきてるのか僕には識別できませんでした(苦笑)。
メゾ・ソプラノのミシェル・デ・ヤングさんはものすごくビッグな人で
(なんせ佐渡さんよりおっきいんだもの)
とてもきれいな声の方だったのですが、今度はオペラとかでドカンと聴いてみたいです。

というわけで、いろいろ楽しめた演奏会でした。
正直、あまり「感動した」とかいう感じではないです(笑)。
面白かったからそれで良いのだー。