高校スポーツと阿久悠。

今日が高校野球の決勝でしたね。日大三高はおめでとうございます。
テレビ中継をほとんど見なくなって久しくなりますが、以前も書いたように、
夏の高校野球の歌といえば大会歌の『栄冠は君に輝く』ももちろん名曲で大好きなんですが、
個人的には、以前朝日放送系列の中継で試合の合間に流れていた『君よ八月に熱くなれ』が好きでした。
ネットで見たら、初代の高岡建治版が1977年~1980年で使われていて、
二代目の堤大二郎版が1981年から使われていたようですね。
道理で二代目の方しか聞き覚えがないわけだ。
聞き比べると、二代目の方がアレンジがぐっと明るくて、アップテンポなPOP調でした。
以前カラオケで歌ってみて「??」となったんですが、これだけ曲調が違うとわかって納得。

で、この曲は作詩が阿久悠、作曲が中田喜直です。
…ってことは『夏の思い出』と同じ作曲者か。
作詞者の方は、野球との関わりは有名ですよね。
他にも、春のセンバツの方の大会歌『今ありて』も手掛けていますし、
プロ野球でいえば『地平を駈ける獅子を見た』とか。

で、そういえばと思ったんですが、日本テレビ系列の高校サッカーの中継とかCMとかで使われている
ザ・バーズの『ふり向くな君は美しい』も阿久悠の作詞なんですね(作曲は三木たかし)。
こちらは1976年から使用されているので、『君よ八月に~』の1年前ということになります。
ものすごく接近したタイミングですが、何か関係があるんですかねー。
日テレの『ふり向くな~』が話題になって、他社も追随する、というのはありそうな話ですが。

どちらも昭和の香りというか歌謡曲の雰囲気のするいい曲で大好きです。
今の若い人たちにはどうなんでしょうね。世代間で反応が分かれそうな気もしますが。
ちなみに、ウィキペディアの『君よ八月に熱くなれ』の項には
1976年生まれ前後(30歳前後)の人達にとっては「栄冠は君に輝く」より、
この曲のほうが高校野球の曲として相応しいとして人気があるとされる。
なんていう一文があったり(5年前の記事?)。
実感としてそうかもなあと思いますけど(1977年生まれ)、しかし根拠レスな記述だ(笑)。

あと、読売新聞=高校サッカー朝日新聞夏の甲子園毎日新聞春の甲子園ときて、
そういや産経新聞やフジテレビ系列が主催のこの手の高校スポーツのイベントって
イメージがないなあ、と思いました。
やっぱりその辺は、戦前からの三大紙に対して戦後にスタートした産経とでは
時代背景が違うってことなんですかね(高校サッカーも甲子園も戦前に開始)。
…って、実は高校サッカーって昔は毎日新聞主催やったんか!びっくり。
高校ラグビーと双生児的に始まったと言われると、なんとなく納得はしますけど。