五輪前年の世界選手権。

フィギュアスケートの世界選手権がいよいよ始まります。
今年がいつもと違うのは、ソチ五輪を来年に控えた大会だ、ということです。
4年前の世界選手権の時に、世界選手権の結果と翌年の五輪の結果との比較をやりましたが、
(「プレ五輪としての世界選手権(男子編)。」・「プレ五輪としての世界選手権(女子編)。」)
前回のバンクーバー五輪ではどんな結果になったのか、追加で掲げておきましょう。
(男子)
2009年世界選手権 E・ライサチェク P・チャン B・ジュベール
2010年バンクーバー五輪 E・ライサチェク E・プルシェンコ 高橋大輔
(女子)
2009年世界選手権 K・ヨナ J・ロシェット 安藤美姫
2010年バンクーバー五輪 K・ヨナ 浅田真央 J・ロシェット
というわけで、男女ともに「前年の世界選手権覇者が五輪も制する」という、非常にレアな大会でした。
特に、女子はトリノ五輪の荒川さん以来、金メダリストの低年齢化に歯止めがかかった感じです。
それがソチではどうなるか、という観点で言えば、ロシアのソトニコワとタクタミシェワの動向が要チェック。
…というか、日本のマスコミはすっかり「真央ちゃんVSヨナ」という構図で報じてますが、
忘れてませんかー、前回チャンピオンはカロリーナですよ~!
いやー、実際、二人の力がバンクーバーの時ほど図抜けてるわけではないと思うんですけどねえ。

もう一つ、忘れてはいけないのは、五輪の出場枠争い。
今大会の出場枠が3人の国は、男子が日本・カナダ・フランス、女子が日本・イタリア・ロシア。
イタリア女子はマルケイも頑張ったおかげで3枠だったんですね(実はすっかり忘れてました)。
なんと、アメリカは男女とも2枠しかありません。ここは頑張りどころ。
で、恐ろしいことに1枠しかない強国が、男子のロシアと女子のカナダ。
それぞれ、代表はコフトゥンとオズモンドですが…うーむ、2枠確保できるか不安だなあ…。

とまあ、そんなところに着目してまいりたいと思います。