祇園祭でアルバイト(1日目 提灯行列)

祇園祭アルバイトの一日目のお仕事は、提灯行列のアルバイトです。
提灯行列は、10日の「神輿洗」の神事に先立って行われる行列です。
(「神輿洗」…神幸祭還幸祭で使うお神輿を、四条大橋で鴨川の水を使って清める神事)
なんでも、もともとは江戸時代に、南座などの芝居小屋の役者さんたちが、
提灯をともして鳴り物入りで神輿をお迎えしたことに由来しているそうです。

行列は八坂神社の石段下を4時半に出発、四条通河原町通京都市役所と進み、
子供たちが京都市役所前広場で、鷺舞・小町踊り・祇園祭音頭踊を「奉納」します。
(実は後輩のT君も参加していたのですが、「市役所前で奉納って、誰に奉納するんですかね?」
 と言ってました。確かに奉納って、普通は神様相手にですよね。納税者に奉納するの?笑)
で、帰りは寺町通四条通のコースで八坂神社へ帰還。
だいたい片道1時間程度の行程です。

バイト君たちは3時に集合し、まず浴衣に着替えて、お弁当を食べた後、
(意外だった。行列後に出るんだと思ってたのに…)行列での仕事を割り振られます。
割り振りは到着順。ぎりぎりに着いた私は「予備」に回されて、結局「お先太鼓」に着くことに。
お先太鼓は文字通り、行列の先頭でドンドコ太鼓を鳴らし、行列の接近を伝えます。
行列の先頭なので、写真を取られること取られること…
多分今までの人生の中で、一番たくさんの人に写真を取られましたね。
先頭切って、交通規制された四条通河原町通のメインストリートを闊歩するのは
なかなか気持ちのいいものでした。

往復の行列一時間ずつ以外は、ほとんど待機時間です。
しかも市役所前で、舞の奉納まで見れます。
で、行列前にお弁当とお茶、市役所前でジュース、行列後に軽食がそれぞれ出て、
自給がだいたい1000円強(どうも祭関係のバイトの相場はこれくらいのようです)。
これはアルバイトとしては、かなり手厚いですよ~。
だいたいそもそも、お祭に参加できるだけで十分うれしいのに。
それに、大学の街だけあって、祭りの運営の人たちも、学生のバイト君たちに非常に温かいです。
(運営に当ってる人というのは、もともと気のいい人が多いだけになおさら)
心満たされるアルバイトだなあ…。

葵祭の時同様、カメラを持てなかったので写真はありません。残念。