柴門ふみ『小早川伸木の恋』

何の自慢にもなりませんが、マンガ雑誌の立ち読みが大好きです。
で、ビッグコミックを読んでて行き会ったのがこの漫画。
確か柴門ふみはモーニングにも月一連載を最近やってるはずですが、
こっちの方は主人公が女性(4姉妹)で、あまり感情移入できなかったのでパス。

で、『小早川伸木の恋』の方は読み続けてる訳なんですが…
あの、すごく作品としてはいいマンガだと思うんですよ、多分。
人間心理も良く描けてるし。

が、なんかね、ちょっとリアルすぎて。
生々しすぎるんですよ、「人の弱さ」が。
感情移入した時に、すんごい身につまされるというか、途方に暮れてしまいます。
主人公の奥さんの妙子さんもたいがいトホホなキャラですが、
旦那さんの方も、わかってていまさらそりゃないでしょ、という展開。
煮えきったら煮えきったで、家庭崩壊してるし。
つか、多分ヒロインのカナさんはいわゆる「家庭」向きの女性ではないと思うのですが。

(別に世間一般の家庭概念にそぐわない女性を低く評価しているわけではありませんので、あしからず。
 むしろ、自分なりのライフスタイルが確立している女性はとても素敵だと思います。
 ここでは単純に、主人公の求めている方向性がヒロインのキャラにそぐわないのでは?
 ということが言いたいだけです)

正直なところ、個人的には読後感は最悪(苦笑)。
それでもついつい読んでしまうのは、私の自虐的嗜好のなせるワザなのでしょうか?