さじ加減。

昨日の講義では、平安後期~鎌倉前期がテーマだったので、武士の成立の話をしたのですが…。
うーん、正直、今までよりちょっと学生の睡眠率が高かったような気が(苦笑)。
ま、欠席者もちょっと多かったんで、一人二人の差でも比率はずいぶん変わっちゃうからというのも
あるんですけど、どうも多分コッテリやりすぎたんですね、きっと。
自分の専門にモロに関わってくる話なんで、ついつい「あれもこれも…」と思ってしまうんですが、
そうするとあまり興味がない人には「?」となるわけで。
そんなわけで、ちょっと反省してます、はい。

思うにこの辺のさじ加減は、「専門分野をちょっと外れた領域」に関する話の方が、
かえってざっくりと大まかな話ができて良いように思います。
もちろん、自分の中に蓄積がない分、話をひねり出してくるのは大変なんですけど。

あと、正直なところ、内乱とか血なまぐさい話って、好きな人は好きなんだけど
(個人的には切ったはったの話は大好きだけどさ)
やっぱ必ずしも万人受けする話じゃないんだなーと(苦笑)。
経験的に、多分そうなんだろうなとは思ってましたけど。
世間的にはやっぱり文化のかほりがする話のほうが喜ばれるような。
ま、戦国マニアという人も相当数いるのはもちろんそうなので、一概には言えませんが。
でもどういうわけか、「戦国好き」と「源平合戦好き」って、あんまり層が被んない気がするんですよね。
んで、「南北朝好き」はなぜかさらに少数(笑)。
で、「幕末好き」は上記の全てとほとんど重ならない。
動乱期であることにはどれも変わりはないと思うんですけどねー。
(以上は別にアンケとか取ったわけじゃなく、あくまで個人的感覚ですが。
 あと、「研究者」の話ではなく、あくまで「一般の歴史ファン」についての話ということで。)

まあそんなこんなを勘案して、後期でやる時はもうちょっと武士の比重を下げた話をしようかと思ってます。
何事も試行錯誤ですね。