メガスター。

あのー、あらかじめ言っておきますけど、
メガスターのファンの方はお読みにならないほうがよろしいかと。
それでも読んでご不快になられても責任は持ちませんので。

今日はじめて、日本科学未来館メガスターを見てきたわけです。
とうとう。朝から並んで、朝一の回で見ましたよ。
で、その感想なわけですが…

教育プログラムとしては、はっきり言ってまるでダメ。

ペランペランの内容で、見ている人に何を知ってほしいのかさっぱり分からない。
上映番組の当たりも悪かったのかもしれないですけど。
「偶然の惑星」というタイトルの番組だったんですけど、「地球がいかに偶然に都合良く現在の姿になったか」を
間延びした調子でのんべんだらりと語られましても…。
てゆーか、語りよりBGMオンリーの時間のほうが長いし。
天体の動きも必然性(「この説明のためにこう動かす」という論理性)ゼロ。

現代アートとしての評価は知りませんよ。
日本科学未来館として提示するものは、アートではなくてサイエンスなわけでしょう?
天文に関する知識や話題を求めて行って、アートを見せられたら、そりゃ話が違うだろって思いますよ。

思うに、教育プログラムというのは内容そのものは非常に機能的で論理的であるべきで、
だからこそ、例えばプラネタリウムなら、それをいかに面白く、分かりやすく伝えるかという部分で、
ナレーションの学芸員さんの熱意なり工夫なりが求められるわけです。
その営みをこんな風に放棄して、いったい何が教育でしょう?
正直許せん。

てゆーか、あの内容じゃはっきり言って星の数をいくつ投影できようが宝の持ち腐れでしょう。
あれなら博物館のプログラムとしてではなく、
イベント会場で満天の星空を映し出してヒーリングミュージックでもかけときゃ良いんです。
それ自体を否定するのではなくて(そういうイベントとしてならきっと楽しめると思うし)、
これを教育として日本科学未来館という社会教育機関が提示するのが許せない。

ごくごく普通のプラネタリウムが心から恋しくなりました…。
京都市の青少年科学センターとか久しぶりに行きたいなあ…。