東西交流。

京都在住では参加するべくもないのですが、
一度報告をさせていただいたこともあって、私いちおう歴史学研究会の部会員でもあります。
で、今日も部会案内が来たのですが、その中に来年の大会報告に向けての合宿のことが載っていました。
「大会報告者決意表明」ってのもすごいよなーと思うんですが、
(日本史研はもっと脱力系 w 
 もっとも、いちおう業績検討会で「こんなことやるつもりです」的な前口上はありますけど)
興味関心を引いたのが、勉強会で読む論文のリスト。
・野口実氏「豪族的武士団の成立」(『日本の時代史』7、吉川弘文館、2002)
・川合康氏「治承・寿永内乱と地域社会」(同『鎌倉幕府成立史の研究』、校倉書房、2004)
・外岡慎一郎氏「使節遵行と在地社会」(『歴史学研究』690、1996)
・小林一岳氏「南北朝の「戦争」と安全保障」(同『日本中世の一揆と戦争』、校倉書房、2001)
おおお、いいなー、このラインナップ!
院政期をやってる人間としては特に、上2本の論文の勉強会は出てみたい。
論文の内容が面白いからというのはもちろんですが、
「東の研究者と西の研究者との間には認識のズレがあるのか?」という問題に対する
具体的な答えの一端がうかがえそうじゃないですか。
こういうのって、学会とかで少々話しただけじゃなかなかわかんないですしね。
…論文読んだだけでありありとわかる、ということもままありますけど(笑)。
今年の日本史研の中世の共同研究報告も、結構そういう観点でヲチしてたんですけど、
なかなか面白かったです、はい。
その一週間後に関東の方に行くことになってるんで、さすがに二週連続では行けませんけどねえ。
残念。

てゆーか、「あの報告者のラインナップで勉強会の対象論文がこれなんだ」とちょっと意外だったんですが、
研究対象の周辺分野だからこそ勉強の対象になる、ということなんでしょうかね。
来年も行くつもりなので、どんな大会になるのか楽しみにしています。