秘密兵器?

しゃべればしゃべるほど、のどの状態というのは悪化していくわけで。
ただいま声が悲惨な状態です。くうう。

さて、今日は講義で秘密兵器を投入。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_0?2007-11-08 22:52:57
信貴山縁起』のレプリカ(飛倉の巻(山崎長者の巻))です。
これが結構良くできてまして。
前から一個ほしいなーと思ってたんですけど、
こないだの奈良博の「美麗 院政期の絵画」でとうとう購入。
他にももちろん、延喜加持の巻(『炎の蜃気楼』でおなじみ?の剣の護法童子がご登場)も
尼公の巻もあるし、『鳥獣戯画』もあったんですが、
絵巻物の「右から左へスクロール」という話をするのに、

倉が飛んでいき…
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_1?2007-11-08 22:52:57

野を越え山を越え命蓮のもとへ飛び…
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_2?2007-11-08 22:52:57

最後は米俵だけ戻ってくる。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_3?2007-11-08 22:52:57
で、「米俵だけ画面の左から来るんだよ」という落ち。

というのが、とっても具合がいいのでこれをチョイス。
鳥獣戯画』だと、この辺の説明にはいまいち向かないので。
肝心の朝護孫子寺には、実はまだ行ったことがないんですけどね。


このレプリカ、京都の便利堂さんの製作で、白黒とはいえコロタイプ印刷のかなり良くできた代物。
だいたい現物の4分の1ぐらいのサイズなんですけど、
個人的にはこの倍ぐらいのサイズでカラー印刷のものがあればいいのになあと。
もっとも、このサイズの白黒印刷で4095円なので、
倍のサイズでカラー印刷だと軽く数万単位のお値段になっちゃうから仕方ないですけど。
下手したら10万行くよなあ…。

…てゆーか、便利堂のラインナップ見たら、実は「平治物語絵巻(三条殿夜打巻)」のレプリカあるんじゃん!
欲しいなー。
これ、牛車の車輪の描き方がスピードによって違ってて面白いんですよね。


ちなみに、先日はこんなものも使いました。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_4?2007-11-08 22:52:57
曼荼羅下敷き(笑)。東寺で買いました。
ちなみに裏にはちゃんと諸尊の説明もあります。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/347242/img_347242_50376794_5?2007-11-08 22:52:57

1回生向けの選択科目なのをいいことに、結構やりたい放題です。人数も少ないし。
絵巻物は後ろの方の子も前に集めて見せたんですが、それでも寝てる子はいます。
もうほっときましたけど(苦笑)。
それでも、何とかしてそのうち面白がらせてやろう…といろいろ画策するわけです。
そういや「笑わない女の人を何とかして笑わしてやろうとする男の人」の話があったけどなんだっけ…
と思ったら、殷の紂王と妲己でした。縁起でもないなあ(笑)。
(訂正)
ないしょさんご指摘の通り、正しくは「殷の紂王と妲己」ではなくて「周の幽王と褒姒」です。
「殷の紂王と妲己」は、酒池肉林やら、賢人の心臓を抉り出して鑑賞…などなど。
「周の幽王と褒姒」は、褒姒を笑わせるために、嘘の狼煙を上げて、
 集まった諸侯のがっかりする顔を見せたり、国中の絹を集めて引き裂く音を聞かせたり…などなど。
どうもごっちゃになったみたいで。
ないしょさん、どうもありがとうございます♪