般若寺(奈良街道を行く その7)。

ずいぶんと間が空いてしまいましたが、まだ奈良にたどり着いていません(苦笑)。
というわけで、続きましては般若寺です。
もともと奈良時代から続く古刹ですが、1180(治承4)年の南都焼討で焼亡し、
鎌倉時代西大寺の僧叡尊によって伽藍が再興されました。
中世研究者にとっては奈良坂非人の所在地としても著名。

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般若寺といえば「コスモス寺」と別名で呼ばれるほど、秋のコスモスが有名なお寺ですが、
今回は山吹がものすごーくキレイでした!これはほんと良かったです。
市の中心から離れていることもあって、とっても静かなたたずまいがまたGOOD。
今回のMY BESTのお寺です。また行きたいなー。

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シンボルの十三重石塔。むっちゃデカい。
写真はアップしてませんが、東西南北にそれぞれ薬師・釈迦・阿弥陀弥勒の四仏が彫られています。
南宋から来日した石工である伊行末(いぎょうまつ)の建立したものです。

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本堂。本尊は文殊菩薩です。
本堂自体は江戸期のものですが、その前に立つ石灯籠は鎌倉期のもの。

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笠塔婆。
十三重石塔を建てた伊行末の子である伊行吉が建立したもので、考古資料として重文指定を受けています。

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楼門。鎌倉期に建てられた伽藍が現存していて、国宝に指定されています。
外から見たほうが当然キレイなので、拝観順序としては一番最後。
うしろに十三重石塔が見えるのが、またいい感じ♪