一乗寺(播磨の国宝巡り・その2)。

鶴林寺の次は、加西市一乗寺へ。
観光バスに乗って寝てたら着くって快適だ…。
 
一乗寺西国三十三箇所の第二十六番のお寺で、本尊は当然ながら観音様です(聖観音菩薩)。
寺伝では、650年(白雉元)に孝徳天皇の勅願で法道仙人を開基として創建されたとされています。
法道仙人は天竺から紫雲に乗って日本に飛来したとされる人物で、
この地域には他にも法道仙人を開基と伝える寺院がたくさんあり、この次の朝光寺もそうです。
一乗寺には法道仙人の木像もあり、重要文化財に指定されています。
他にも一乗寺にはいろいろな貴重な文化財がたくさんあるのですが、
いかんせん収蔵庫の設備が…。まあ地方の寺院は大変ですよね。
一つ前の鶴林寺みたいに、宝物館がきちんと新築できるようになるといいんですけど。
 
さてそれで、すでに写真を出しましたが、一乗寺の国宝建造物は三重塔です。
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伏鉢(屋根上、相輪の下部にある半球状の部材)の銘から、
1171年(承安元)の建立であることがわかっている、兵庫県内現存最古の三重塔です。
 
一乗寺には他にもいくつか重要文化財に指定されている建造物があって、
まずは三重塔のすぐ上にある本堂です。
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1628年(寛永五)に建てられたもので、清水の舞台なんかと同じ懸造の建物ですね。
さすがに素晴らしい眺望で、この三重塔の写真もここから撮りました。
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ちなみに、秋の一乗寺は紅葉の名所でもあります。
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とってもきれいでした。
 
この他、本堂の裏手にある護法堂・妙見堂・弁天堂も重要文化財です。
護法堂
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妙見堂(右)・弁天堂(左)
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