本興寺(尼崎の寺町・その1)。

去年の12月にゼミの遠足で行った尼崎・西宮の史跡の紹介です。
尼崎はもちろん工業都市なのですが、もともとは大物浦のあった海上・河川交通の要衝で、
近世に入ると尼崎藩が置かれ、1617年(元和3)に尼崎城が築城されます。
 
近代の工業化や太平洋戦争時の空襲を乗り越えて、そうした前近代の名残をとどめているのが、
阪神尼崎駅の南西にある寺町地区です。
尼崎城築城時に、築城場所にもともとあった寺院を城の北西の一画に集めたのが始まりで、
現在でも九カ寺が存続しています。
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寺町の寺院の中でも最大の規模を誇るのが本興寺で、
1420年(応永27)に日隆を開基として建てられました。
1558年(永禄元)に建立された開山堂・1617年に建てられた方丈・
室町時代後期の建築とされる三光堂(祭神の「三光天子」は日天子・月天子・明星天子のことで、
日蓮宗の信徒の守護神だそうです)が重要文化財に指定されています。
 
・開山堂
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・方丈
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・三光堂
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