研究会五連戦(第四試合)

先ほど梅田から帰ってきました。
いやー、楽しかったです。
テーマは安楽寿院(鳥羽院の御陵がある寺)領の伝領と仏事のお話。
鳥羽院という人はなかなか面白い発想の人ですね。
自分のお墓のためにわざわざでかいお寺を作り、
そこにバンバン荘園を付けちゃうんですから。
どちらかというと、派手な白河・後白河の二人に挟まれて、
白河のネガのような扱いしか受けない鳥羽院ですが、
いずれきちんと再評価したいですね。

個人的にも、とある御願寺と仏事について次回作で取り上げるつもりだったので、
いろんな先行研究が知れてとっても助かりました。
討論・懇親会でもいろいろお話しましたが、
同じようなテーマで研究している人とお話できるのはうれしいもんです。

ただ、一つ思ったのは、視点・関心が違うと論理展開も変わるんだなあと、
改めて再確認しました。
今日の報告は、女院の役割や荘園伝領の意義といった社会史・家政史的な観点が主だったので、
政治的な要因を引っ張り出して、様々な変化の理由付けを行うわけです。
逆に私のほうは、伝領などの様々な事象や、制度史的枠組みを提示しながらも、
そこから新しく分かる政治史の動向を描き出すことが主目的になります。
なんとなく、自分の拠って立つべきところを改めて確信した感じです。

それにしても、もちろんまだ詰めるべきところはありましたが、面白かったです。
大会当日が楽しみ♪