安井金比羅。

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さて、崇徳天皇御廟に行ったついでに寄ってきたのが安井金比羅宮です。
祭神は崇徳天皇大物主神(=金比羅)・源頼政というナゾの取り合わせ。

紆余曲折を経ているので由来がわかりにくくなっていますが、
まず江戸時代のあたまに、かつて粟田口にあった真性院・観勝寺という寺院が、
光明院(=崇徳天皇御廟の管理者)とセットで再興されます。
で、1695(元禄8)年に、太秦安井にあった蓮華光院という門跡寺院が、
光明院・真性院・観勝寺といった近辺のお寺を吸収する形で、現在の東山安井一帯に移ってきます。
(だから東山「安井」)
そのときに鎮守社が作られるのですが、崇徳天皇と讃岐つながりということで金比羅さんが勧請された、と。
じゃあ頼政は?というと、観勝寺中興の祖である太円上人が源頼政の子孫だった関係じゃないですかね、きっと。
(以上、公式HPの略縁起とは違う解説ですが、まあ私見てことで。)

さて、この安井金比羅、実は「悪縁切り」の神社として有名でして。
公式HPによると、由来は「主祭神崇徳天皇が、讃岐の金刀比羅宮でいっさいの欲を断ち切って
参籠されたことから」ということだそうです。ふうむ。

で、境内にはこんな「縁切り縁結び碑」というものがあります。
https://blogs.yahoo.co.jp/IMG/ybi/1/a5/64/historian126/folder/1497049/img_1497049_51450741_1?2008-01-16 23:45:34
形代に願い事を書いて、碑の表から裏へ穴を通って悪縁を切り、裏から表へ通って良縁を結ぶんだそうです。
僕はやりませんでしたけど…。

だいたい神社で絵馬を見ると、いろんな願い事が書かれていてほほえましい気分になるんですが、
ここの絵馬はすごかったです。負のオーラ全開です(苦笑)。
結構参拝客も多かったんですが(女性多し)、「○○ちゃんにも縁切りのお守り買って帰る」とか
あれこれ言ってるのを聞いてると、ちょっと頭の痛い気分に。世の中いろいろあるんだなあ、と。
神頼みしたいくらい切羽詰った悪縁を切りたいとかいう事情ででもなければ、オススメしない神社かも。