琵琶湖文化館公開中止問題。
他大学の先輩からこんなメールをいただいてビックリです。知らんかった…。
昨年秋以来、滋賀県大津市にある滋賀県立琵琶湖文化館について、財政難などを理由に、滋賀県は新年度(2008年4月)からの休館方針を打出しております。琵琶湖文化館は滋賀県における仏教美術や古典籍の収蔵・展示・研究を中心に実績をあげてきた、滋賀県の文化財保護の拠点ですが、もし休館が現実のものになりますと、今後の滋賀県における文化財保護や研究などについて計り知れない悪影響がでると危惧しています。
この事態については、新聞などの報道などはありますが、滋賀県外ではあまり知られていません。滋賀県による休館方針の表面化以来、反対署名や学会・団体などからの要望書提出なども行われていますが、なお県側が方針転換をするには至っておりません。
これに対する今後の動きと致しまして、まず「琵琶湖文化館友の会」が主催し、下記のようなシンポジウムを急遽開催することになりました。平日で、しかも年明け早々のお忙しい時期とは存じますが、もしお暇の許す方はぜひともご参加下さいますようご案内申し上げる次第です。
また琵琶湖文化館のwebページから「滋賀県知事への手紙」というページにリンクがございます。そちらから知事宛に意見を送り下さいますと、月ごとの意見集計に「琵琶湖文化館休館についての意見何件」というかたちで反映されるとのことです。こちらについてもご協力いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
*琵琶湖文化館のwebページ http://www2.ocn.ne.jp/~biwa-bun/
トップページに休館とシンポについての案内、知事宛メールへのリンクがございます。
(ご案内)
琵琶湖文化館友の会シンポジウム「未来へつなぐ滋賀の文化財~琵琶湖文化館とともに~」
1.趣 旨
琵琶湖文化館友の会は、近江の歴史・文化を愛する同好の士の集まりであり、滋賀県立琵琶湖文化館をサポートし、また琵琶湖文化館から多くを学びながら自己研鑽につとめ、会員相互の親睦を図ってきました。
さて、滋賀県では平成20年度以降における県予算の大幅な削減が伝えられており、琵琶湖文化館は休館へとのマスコミ報道等があり、大変驚いております。
琵琶湖文化館が昭和36年(1961)に開館以来、近江の貴重な文化財を展示・保存・公開してきた実績は、他館とは比べようがありません。我々には先人から継承してきた貴重な文化財を次代へと伝える義務があり、琵琶湖文化館が県民とともにその責務を担ってきたことは明らかです。
琵琶湖文化館存続が危ぶまれているこの時に、あらためて琵琶湖文化館が滋賀県の文化財保護に果たしてきた役割を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。さらに、貴重な文化財を未来へ伝えていくために今を生きる我々ができることなどについて会員をはじめ、県内外の皆さんと一緒に考えたいと思います。
2.日時
平成20年1月18日(金)
コラボしが21 3階 中会議室1 滋賀県大津市打出浜2-1 tel 077-511-1400
3.内容
13:30 あいさつ
第1部 基調講演「滋賀県の文化財保護と琵琶湖文化館」
琵琶湖文化館友の会会長・彦根城博物館館長 石丸 正運氏
14:15
第2部 シンポジウム「未来へつなぐ滋賀の文化財~琵琶湖文化館とともに~」
パネラー
元大谷大学教授(資料寄贈者) 高橋 正隆氏
文化庁文化財部美術学芸課文化財調査官 奥 健夫氏
就実大学教授 土井 通弘氏
滋賀県立琵琶湖文化館館長 宮本 忠雄氏
琵琶湖文化館友の会会長・彦根城博物館館長 石丸 正運氏
コーディネーター
滋賀県立琵琶湖文化館学芸員 井上ひろ美氏
15:45 意見交換
16:00 閉会
この事態については、新聞などの報道などはありますが、滋賀県外ではあまり知られていません。滋賀県による休館方針の表面化以来、反対署名や学会・団体などからの要望書提出なども行われていますが、なお県側が方針転換をするには至っておりません。
これに対する今後の動きと致しまして、まず「琵琶湖文化館友の会」が主催し、下記のようなシンポジウムを急遽開催することになりました。平日で、しかも年明け早々のお忙しい時期とは存じますが、もしお暇の許す方はぜひともご参加下さいますようご案内申し上げる次第です。
また琵琶湖文化館のwebページから「滋賀県知事への手紙」というページにリンクがございます。そちらから知事宛に意見を送り下さいますと、月ごとの意見集計に「琵琶湖文化館休館についての意見何件」というかたちで反映されるとのことです。こちらについてもご協力いただけますと幸いです。
どうぞよろしくお願いします。
*琵琶湖文化館のwebページ http://www2.ocn.ne.jp/~biwa-bun/
トップページに休館とシンポについての案内、知事宛メールへのリンクがございます。
(ご案内)
琵琶湖文化館友の会シンポジウム「未来へつなぐ滋賀の文化財~琵琶湖文化館とともに~」
1.趣 旨
琵琶湖文化館友の会は、近江の歴史・文化を愛する同好の士の集まりであり、滋賀県立琵琶湖文化館をサポートし、また琵琶湖文化館から多くを学びながら自己研鑽につとめ、会員相互の親睦を図ってきました。
さて、滋賀県では平成20年度以降における県予算の大幅な削減が伝えられており、琵琶湖文化館は休館へとのマスコミ報道等があり、大変驚いております。
琵琶湖文化館が昭和36年(1961)に開館以来、近江の貴重な文化財を展示・保存・公開してきた実績は、他館とは比べようがありません。我々には先人から継承してきた貴重な文化財を次代へと伝える義務があり、琵琶湖文化館が県民とともにその責務を担ってきたことは明らかです。
琵琶湖文化館存続が危ぶまれているこの時に、あらためて琵琶湖文化館が滋賀県の文化財保護に果たしてきた役割を見つめ直す必要があるのではないでしょうか。さらに、貴重な文化財を未来へ伝えていくために今を生きる我々ができることなどについて会員をはじめ、県内外の皆さんと一緒に考えたいと思います。
2.日時
平成20年1月18日(金)
コラボしが21 3階 中会議室1 滋賀県大津市打出浜2-1 tel 077-511-1400
3.内容
13:30 あいさつ
第1部 基調講演「滋賀県の文化財保護と琵琶湖文化館」
琵琶湖文化館友の会会長・彦根城博物館館長 石丸 正運氏
14:15
第2部 シンポジウム「未来へつなぐ滋賀の文化財~琵琶湖文化館とともに~」
パネラー
元大谷大学教授(資料寄贈者) 高橋 正隆氏
文化庁文化財部美術学芸課文化財調査官 奥 健夫氏
就実大学教授 土井 通弘氏
滋賀県立琵琶湖文化館館長 宮本 忠雄氏
琵琶湖文化館友の会会長・彦根城博物館館長 石丸 正運氏
コーディネーター
滋賀県立琵琶湖文化館学芸員 井上ひろ美氏
15:45 意見交換
16:00 閉会
琵琶湖文化館のHPも見ましたが、
とあって2度ビックリ。むちゃくちゃ急な決定じゃん。12月に議会で表明して、3月末に公開中止て…。
私なんかがわざわざ言うまでもなく、文化財行政というか博物館学の「いろは」ですが、
資料というものは収集・保存・調査・公開の4拍子そろってやっと社会的機能を果たします。
公開をしない博物館なんて、アウトプット不能のパソコンみたいなもんです。使い物にならない。
だいたい、滋賀県立の歴史系の博物館は琵琶湖文化館のみといってもいい状況なのに、
(琵琶湖博物館・安土城考古博物館はそれぞれ性質が違う)
その琵琶湖文化館を公開中止にするって、滋賀県は何を考えてるんですかね?
資料というものは収集・保存・調査・公開の4拍子そろってやっと社会的機能を果たします。
公開をしない博物館なんて、アウトプット不能のパソコンみたいなもんです。使い物にならない。
だいたい、滋賀県立の歴史系の博物館は琵琶湖文化館のみといってもいい状況なのに、
(琵琶湖博物館・安土城考古博物館はそれぞれ性質が違う)
その琵琶湖文化館を公開中止にするって、滋賀県は何を考えてるんですかね?
てゆーか、この方針を打ち出した知事が嘉田さんだというところが救いがないよな…。
(嘉田知事は元琵琶湖博物館研究顧問。川那部先生、何とか言ってやって下さい~。)
博物館のなんたるかも、公開機能だけ停止したところでたいした赤字削減になんかならないことも
よくご存知でしょうに。
(嘉田知事は元琵琶湖博物館研究顧問。川那部先生、何とか言ってやって下さい~。)
博物館のなんたるかも、公開機能だけ停止したところでたいした赤字削減になんかならないことも
よくご存知でしょうに。
嘉田知事に倣って「もったいない」の精神で発想するなら、
琵琶湖文化館を公開中止にするのではなく、なぎさ公園・びわ湖ホールといった周辺の施設、
さらには浜大津~大津パルコにかけての商業区域全体を含めた、
都市インフラの活用を考えるべきでしょう。
あの辺一帯はほんとにいいところなんですが(大津市内で休日をのんびり過ごすならあそこに限る)、
惜しむらくは、現在の滋賀の主要交通手段になってるJR東海道線からのアクセスが不便なのです。
私案としては、JR大津駅~なぎさ公園間の歩道を、屋根付きの「動く歩道」にするというのが
かねてからの持論なのですが。
琵琶湖文化館を公開中止にするのではなく、なぎさ公園・びわ湖ホールといった周辺の施設、
さらには浜大津~大津パルコにかけての商業区域全体を含めた、
都市インフラの活用を考えるべきでしょう。
あの辺一帯はほんとにいいところなんですが(大津市内で休日をのんびり過ごすならあそこに限る)、
惜しむらくは、現在の滋賀の主要交通手段になってるJR東海道線からのアクセスが不便なのです。
私案としては、JR大津駅~なぎさ公園間の歩道を、屋根付きの「動く歩道」にするというのが
かねてからの持論なのですが。