『もやしもん』7。

イメージ 1

今回も発売日に『もやしもん』の最新刊をゲット。
例によって限定版ではなくて通常の装丁のものです。
あんまし「おまけ」ってやつに興味がないんですよねー。
個人的にしょうゆ・味噌大好き人間なので、今回は酒メインの普段以上に萌えました(笑)。

で、「なめみそ」と「なめねこ」は全然別物です、とかいう30歳以上にしかわからないネタを前振りに、
本筋とあまり関わらない話を。

作者は僕と同世代なんですけど、この作品を読んでると、
つくづく「70’生まれ」というのは一つの集団として文化的なまとまりがあるような気がしてます。
オリゼー諸葛亮のコスプレをしてたら「横山版の『三国志』だなあ」とか、
「こいつは『フルメタル・ジャケット』でも『ハンバーガー・ヒル』でも『地獄の黙示録』でも
 なくて『愛と青春の旅立ち』なのか~」とか(ベトナム戦争は遠くなりにけり…)、
なんとなく、ピンと来るんですよね、知らないなりにちゃんと。
年下の世代でもわかる人はそれなりにいるとは思いますが、多分少数派でしょう。

70年代共通文化といえば、要するにわかりやすく言うと「ガンダム世代」とかそういうことですけど、
まず、マニアである層が非常に厚くて、マニアであることそのものが世代的属性としてある。
そして、マニアはマニアなりに共有されているものがベースにあって、それがある程度の世代幅を持っている。
(「ドラゴンボール」なりなんなり、ようするに「誰でも知ってる」の数と幅が広い、ってことね)
僕らより上の世代になると、マニア属性を持つ人が全体に占める比率はもっと小さいと思いますし、
僕らより下の世代では、流行の回転速度がもっと早くて、世代幅の広がりがないのではないかと。
2ちゃんねる」がネット上の掲示板として巨大な位置を占めていて、
その利用者の数が最も多いのが30歳前後だというのも、
このあたりに要因があるんじゃないかと思うんですよね。
もやしもん』の読者層も、おそらくは僕あたりの世代がメインじゃないでしょうか。

管理教育崩壊期からゆとり教育への移行期に育ち、バブル経済から就職氷河期を経験してきた
「第二次ベビーブームの子供たち」(←と、自己認識してます)が、
これからどんな風に移り変わっていくのか、僕はけっこう注目してます。