住吉大社。

ずいぶん前の話になりますが、11月に第九の指揮者レッスンが大阪の堺市でありまして、
じゃあせっかくだから、ついでにまだ行ってない国宝建造物を見てくるか、ということに。
まずは大阪市内にある住吉大社です。
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伝承によると、住吉大社は200年(仲哀天皇9)に神功皇后三韓征伐から帰還した際に神託があり、
天火明命の流れを汲むとされる田裳見宿禰住吉三神を祀ったのに始まる、とされています。
住吉三神底筒男命中筒男命表筒男命で、海洋神ですね。
今でこそ大阪湾は陸地化が進んで見る影もありませんが、
中世くらいまではこの辺は海岸というか砂州というか、ですから。
なので、上の写真の鳥居は、すべて海側を向いています。
田裳見宿禰の子孫であり歴代宮司でもある津守氏は、古代・中世の研究者ならおなじみの一族。
住吉三神とあわせて、神功皇后自身も祀られています。
というわけで、祭神がたくさんいるので、なんとも珍しいことに、
住吉大社には本殿が4つあり、そのすべてが国宝に指定されています。
 
・第一本宮:底筒男命
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・第二本宮:中筒男命
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・第三本宮:表筒男命
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・第四本宮:神功皇后息長足姫命
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この他、摂社の大海神社、石舞台、南門なんかも重要文化財です。
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