海住山寺。

南山城の名刹海住山寺に行ってきました。
寺伝では、七三五年(天平七)に良弁が聖武天皇の勅願によって創建した藤尾山観音寺がその前身で、
一一三七年(保延三)に火災で焼失したのを、一二〇七年(承元元)に貞慶が再興し、
補陀落山海住山寺と改称した、ということです。
国宝の五重塔は、貞慶の跡を継いだ弟子の覚真が、一二一四年(建保二)に建立したものとされています。

・本堂
イメージ 1

五重塔
イメージ 2

・貞慶の供養塔(右側。左は覚真の供養塔。)
イメージ 3

お寺の方は五重塔のことを「日本で四番目に古い五重塔」とおっしゃっていましたが、
法隆寺・2室生寺・3醍醐寺で、四番目なんでしょうね。
元興寺・海龍王寺の五重塔は、きっと屋内の小塔だから番外ということかな。
装飾的でないシンプルな五重塔で、素敵でした。
来週から特別公開で、10月26日~11月4日の間は、第一層が開扉され内陣を見ることができます。
※(公式HP)文化財特別公開のお知らせ

来年四月には、京都国立博物館で「南山城の古寺巡礼」という特別展が企画されていて、
もちろん海住山寺も対象に入っています。
他にも、浄瑠璃寺・蟹満寺・観音寺など、国宝寺院が目白押しで楽しみです。

・おまけ
おみくじを結ぶためのものが五重塔を模してました。洒落てますね。
イメージ 4