祇園祭でアルバイト(最終日その2 還幸祭)

さて、バイト日記の続きを。
三時間ほど休憩して、次に還幸祭の行列の準備です。
装束はまたもや白丁。もはや着付けはお手の物(笑)。

行列は一応八坂神社からスタートするのですが、
17日の神幸祭の日に神輿や神宝は四条寺町の御旅所に運んだままなので、
そこに行くまでは手ぶらです。
なので、あまり待ち時間もなくスタートした結果、夕方五時前に出発することになりました。
ということは、そう、四条通で日陰が全くない、ということです。
これは暑かった…正直、祇園祭バイトの中で一番きつかったかも。

今回の手荷物?は神鉾が当りました。
この場合の鉾はいわゆる武器の鉾です。「矛盾」の矛のほうですね。
この武器は槍と形は似ていますが、槍は突くのに特化して刀身の幅が狭いのに対し、
鉾は刀身の幅が広く膨らんでいます。

行列は四条寺町から寺町通を下り、高辻→烏丸→四条→大宮→三条→寺町→四条→八坂神社というコース。
途中三条堀川で約二時間休憩。お弁当が出ます(これについては別記予定)。
とはいえ、やることがないし暇で暇で…。みんなグウグウ寝てました。
たいていみなさん、花傘巡行と両方参加しているので、朝から早起きしたから眠いのです。
ちなみに、私が参加したバイトはほぼ全て同じ大学で募集しているので、
最終日はかなりの人が顔見知り状態でした。何だか不思議な連帯感。

この行列で個人的に面白かったのは、大宮~三条の街中の細い道の区間でした。
ほんとに普通の住宅が並んでるんですけど、
(※解説しておくと、三条通は烏丸から東は繁華街ですが、
 烏丸を抜けてさらに西に進むと普通の住宅街になり、堀川から西は三条通商店街になります。
 また、四条から北の大宮通は、道幅のせまいただの生活道路です)
住んでる人がみなさん並んで、行列を家族で迎えてくださるんですよね。
また、家の軒先にはちょうちんが下がっていて、お神酒奉納の札もたいていの家に貼ってあります。
祇園祭がそこで生活する町の人たちの祭であるということは、
こうしたせまい路地でこそ実感されるのかもしれません。