南九州三国旅日記(第四日目)

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さて、四日目は鹿児島市内を観光してから、鹿児島空港→伊丹で帰る、というコース。
半日なのであまり見ることはできなくて、見学先は黎明館・尚古集成館ぐらい。

黎明館は県立の歴史資料館で、さすがに展示は中近世の島津氏と幕末・明治維新が中心ですが、
その他の時代も充実した、大規模な博物館でした。
あと、前日の金峰町ミュージアム知覧もそうだったのですが、民俗関係のスペースが大きいのも特色。
これはおそらく、南西諸島が県域に含まれていることと、
薩摩方言という独特の言語が残っていることによるものと思われます。

これに対して尚古集成館は、幕末に島津斉彬が作った工場群の建物を転用した博物館です。
建物自体が国の重文に指定されています。
歴代薩摩藩主では、この斉彬と「蘭癖大名」重豪が有名ですが(ちなみに、幕末の久光は藩主ではない)、
その先進性の実態と、それを支えた地政学的裏付けがよく実感できました。
鹿児島で行った博物館は、どこも感心させられるところばかりでしたね。
ところによってはトホホな博物館に当ることも多いのですが、今回はほんと大当たり。

…なのですが、この日のなかなか楽しかったイベントは、指宿の砂蒸し風呂と「しろくま」。
指宿の砂蒸し風呂は、写真の一枚目です。右側が私…って、これじゃわかんないですよね。
だからこそを出してるわけですが。
この地域は温泉地帯で、何と海岸の砂浜から湯気が立っています。
で、こんな風にその砂をかけると、砂蒸し風呂になる、というわけ。
いや~、気持ちよかったです。ぜひ一度お試しあれ。
ちなみに、指宿は川原泉のマンガにも登場するように(「愚者の楽園」)
アロハ宣言の町として知られています。
今回国民休暇村に泊まったのですが、実際職員さんはアロハを着てましたね。
宿の玄関には「アロハ宣言の町」の看板も。

で、写真2枚目が「白くま」です。
鹿児島市の繁華街は天文館という名前なのですが、そこにある「むじゃき」というお店が発祥の地。
超豪華かき氷だと思って下さい。
実際には、かき氷とアイスクリームとの中間みたいな味でした。
多分練乳のせいなんだと思うのだけれど、製法は謎。どうやってるんだろう??
これまたほんとおいしかったですよ~。
今回の旅は「白くまツアー」と銘打ってましたが、それだけの値打ちはある一品。
前日に食べ過ぎたせいで、後輩とわけわけすることになったのがこころのこり。