京都市美術館『ルーヴル美術館展』。

今日は京都市美術館ルーヴル美術館展 古代ギリシア芸術・神々の遺産』を見てきました。
京都市美術館では去年も『ルーヴル美術館展』を開催してくれたので、
2年連続の豪華特別展ということに(ちなみに、去年のテーマは19世紀フランス絵画)。
いやー、さすがに物はいい物が来てましたね~。眼福。
(出品作品解説はコチラ→http://www.ytv.co.jp/event/art/louvre06.htmlをどうぞ)
基本的には大理石の彫像・テラコッタが大多数を占めております。
個人的にはこう、古代ギリシャ人の肉体美に対するこだわりにシンパシーを覚えるのですが。
「この美しい筋肉を隠しておくことなぞできようか」みたいな。
男性の像ではアポロン様だけがヤサい感じの体つきなのですが、そこがまたイカス(笑)。
女性の像にしたところで、アフロディテ様なんかは裸像もしくはチラリズム系(笑)。

と、出品作品には文句は全くないのですが。
うーん、展示としてみた時には、解説があまりにも少なすぎてちょっと不親切ではなかろうかと。
例えば、ギリシャ神話に関する解説がほとんどない。
一応まあ子供の時にギリシャ神話は一通り読んでるし、メジャーどころの名前は大体わかりますけど、
それにしたってエピソードの一つ一つがパッと出てくるほどではないわけで。
なので、「これって何の場面だっけ…」と頭の中で検索しもって見ることに。
で、確証が持てないことも多く、隔靴掻痒なもどかしさが。
それは神話の部分に関することだけじゃなくって、ほとんど解説プレートというものが存在しないので、
見る人は基本的に、展示品の名前と物だけを見ながら進んでいくことになります。
なので、基本的に自分であれこれ考えて、いろんな情報を勝手に脳内補完しながら見ることに。
あれこれ考えるのは楽しいけど、ずっとそれはいささかシンドイですよ。

で、じゃあ図録はどうかというと、これがまたやり過ぎなぐらい詳しすぎ。
これ片手に解説読みながら進んでいく、とかしたら、
多分3日がかりぐらいになるんじゃないですかね(苦笑)。
てゆうか、普通に読むだけでも1日仕事じゃない?というくらいのボリュームでした。
両極端なんだよ~。

あとは、展示品が良ければ良いほど、美術館そのもののボロさが目立つ、という面も(苦笑)。
こればっかりは、古いから仕方ないんだけどね~。建物自体はすごく良いのに。
京都市にお金がないからとはいえ、さすがに踏んだらきしむ床とかいうのはマズイでしょう。
しばらく展示を休んででもリニューアルすることを切望。

とはいえ、もちろん展示品自体はすごく良いので、おススメの展覧会です。
平日のお昼間はかなりゆったり見れたので、学生や平日休みが取れる方は平日にぜひどうぞ。
ちなみに会期は11月5日(日)まで、
観覧料は一般1300円(1100) 高大生900円(700)小中生500円(300)です(カッコ内は前売り)。
公式HPはコチラです→http://www.city.kyoto.jp/bunshi/kmma/index2.html