THE ハプスブルク@京都国立博物館。

京都国立博物館に「THE ハプスブルク」を見に行ってきました。
http://www.kyohaku.go.jp/jp/tokubetsu/100106/index.html
博物館の特展を見に行くのって、なんかえらい久しぶりやな…。
去年はとにかく忙しかったからなー。

この展示、「日本とオーストリアハンガリー二重帝国の国交樹立140周年記念」らしいです。
140周年…なんかまたえらくびみょーな数字だなあ。
で、ウィーン美術史美術館・ブダペスト国立西洋美術館の所蔵品から、
ハプスブルク家ゆかりの絵画・工芸品を展示しています。

目玉はなんと言ってもこちらの2作品。
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/k/kaisyakunomeikyu/20190831/20190831230914.jpg
向って右側が若き日のマリア・テレジア。美形です!
コルセットを使っているとはいえ、ウェスト細すぎです!(笑)
ま、この美貌のおかげもあって、ハンガリー議会のお歴々は単身乗り込んできた彼女の魅力に
すっかり参ってしまい、帝国に忠誠を尽くすことになるわけですが。
あれですよね、与えられた条件や能力を十二分に活かすことができるというのは、
政治家にとって必要な資質ですから。

どっちかというと、彼女の肖像画で有名なのは、世界史の教科書になんかに載っている
だんなのフランツや子供たちといっしょに描かれている福々しい姿のものですが、
解説文にも「…家族とともに描かれている貫禄ある肖像画が有名だが…」
みたいなことが書いてありました。
すっごいよくわかる説明ですが、でっもやっぱり「貫禄ある」は余計じゃないのか?(笑)

で、左側は’シシイ’こと皇妃エリザベート
ほんとは原語のニュアンスだと「エーザベト」のはずですが、
なんとなく関西人だと「えりざーと」がやっぱりしっくり来ます。
東宝ミュージカルの『エリザベート』つながりで、
音声ガイドのナビゲーターが高嶋政宏さんだったんですが(ルキーニ役)、
なんかそれってけっこう微妙な人選なのでは…(ルキーニはエリザベート暗殺の実行犯)。
とはいえ、まあフランツ・ヨーゼフ(夫)というわけにも、ましてトート閣下(死)というわけにもねえ。
トート閣下にあの調子で解説されたんでは、展示に集中できなさそうです。

とはいうものの、実際には展示の中心は、ルネサンス期のイタリア絵画と、
後期ルネサンス期のフランドル派の絵画。
いやーさすがのコレクションで圧倒されました。
ラファエロティツィアーノ、ティントレット、エル・グレコ、ベラスケス、ゴヤ
デューラールーベンス、ヴァン・ダイク…と錚々たる面々。
この時期の作品をまとまって見られる機会は、そんなにありませんからねー。堪能しました。

そして、予想以上に面白かったのが工芸品の展示。
もともと玉杯とかを見てるのは大好きなんですけど、
他にも真珠貝を使った螺鈿のような工芸品とかがいろいろ楽しめて良かったです。
というわけで、大満足の展示でした。3月14日(日)までやってます。