『のだめ』16巻。(追記あり)

のだめカンタービレ』の新刊読みました。

 このコンサートの結末を早く読ませてくださ~い!!

1曲目終了のとこで16巻オシマイって…生殺しじゃんか。
くそー、来年2月まで待ちたくなきゃKissの連載を追っかけろってことか?
まあ、間違いなくすごいコンサートになってるんでしょうけど。

うーん、個人的には、あの千秋のやり方でほんとにオケが良くなるんかなあという疑問はあります。
厳密に言うと、あの千秋のやり方「だけ」で、ということですが。
人間、あれでモチベーションが湧くもんでしょうかね、と。
でもって、あのやり方で続くんですかね。
「あれでついていけないような人間はプロになってはいけません」という趣旨なら、
それはまあそうかもな、とも思いますが。
あるいは、(オケだけではやっていけないような)プロのオーケストラというものでも、
実際のやり方とか雰囲気は、あんなもんなんでしょうか。

アプローチとしては賛成なんですけど、それを実際にやっていく上では、
多分もっと別の要素、団員を乗せる工夫なり仕掛けや、あるいは天性の人間的魅力といったものが
要求されるのではないかと思うんですよね。
「最初の一歩」ってやつです。
とくに、ベテラン指揮者であれば持っている、実績や評価という
ある意味では前提として効力を発揮する武器を千秋はまだ備えておらず、
また、経験則による判断能力も千秋はあまり持っていないわけなので。
そういった意味では、最初はもっと千秋にガツンと高い壁にぶつけて欲しかった気もしますかね。
野球の監督とかと同様、指揮者は自分が上手なだけではやっていけない典型的なお仕事なわけで。
ま、それもこれからなのかもしれませんが。
(追記)
しばらくたって考え直しましたが、確かにあのアプローチはありかもしれない。
というよりもむしろ、これこそが正道で、音楽でも何でも、
いい物を作り出そうと思うのなら、このくらい妥協なく、他の要素は従に置き、
あくまでも最終的にそこから生み出されるものの良し悪しを基準に、
突き詰めて行かなくてはいけないのかもしれません。
ただ、それが周囲に理解されるには時間がかかるし、
理解される過程の中でもっと目に見える形で軋轢や摩擦が生じるし、
理解されるのは、それが実際に成功に結びつくのだということを、
周囲が自らの体験として共有してはじめて可能になるんじゃないのかな、という気はします。
(ここまで追記)

全体にまじめというか「ねっけつすぽこん」な感じの感でしたが、
ミルヒーが出てくるとほんと和みますね(笑)。
デプさんは結局事実上の初登場?
黒木君とターニャがどう転がっていくのかもとっても気になるところです。

あ~、早く次の巻出ないかな~。